我思う故に我あり そう言うが 物食わさんとじきになくなる
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微笑みは 甘い香りで 蜜の味 周りに滲みる 砂糖のように
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前髪が目に入ってるよ外に出な月光浴後に切ってあげるね
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土曜日に浮かれ油断をする君に 秋の朝には黒のお歳暮
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ろくでもないまちのながめに涙して終わりを知ると夢はかがやく
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顔の左の半分なんかイマイチで愛せるすべ を考えなくちゃ
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悠久の御所の歴史に比ぶれば 半世紀ばかりの初恋ベンチ
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水たまり逆さの君が揺れている真実はいつも言えないままで
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酸性雨 僕の心の その中に 君の面影 朧気になり
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台風の 晴れ間の中に 見つけ出す 立ち尽くす君の 孤独な姿を
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はみ出した言葉喜び絶望を抑え込む俺という入れ物
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うつし世の先に見透かす薄野すすきので 影なき月を此処に宿して
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死ぬ直前まで健康であるように要求される家畜も人も
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謙遜で 他人に仕える 人を皆 敬うことは 稀有に等しい
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利己心を 合法化して 生きるなら いずれは挑み 戦う結果
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プライドは 敵意を食いて 成長し 怒りを発し 戦い欲す
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この世には 優しい人は 一握り 恐い御仁が いっぱいおるわ
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正しさを 誇りて他人を 叱る人 どんなに君は 立派なお方?
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厳格で 他人を厳しく 叱る人 愛もないのに 正義を騙る
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人間の 弱さを痛く 感じれば 他人に厳しく するわけがなし
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完璧を 目指すことなら わかるけど 未熟なことを 恥じることなし
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歌声も 天に轟く 騒音も 耳が聞こえて なんぼのもんじゃ
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淫らです 心の中の ことさえも 裁かれるなら 淫らで御免
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灯明に金魚持つ手を合わせてる幼い姉妹のゆかたゆらめく
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関係はないと言ってはみたものの恩義を借るとカルト思うつぼかな
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ノリタケの森にて美し皿を見て 帰りて茶碗気入れて洗う
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湘南や帽子飛ばされ夏が去るメールを出して思いで閉じる
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お客様 痒いところはありますか この世に未練がまだありますか
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秋雨に 女王陛下身罷みまかりて 彼奴の国葬 出るにあたわず
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息を吞む勢いを増す広瀬川 流れを変えた秋の長雨
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