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木々たちは左右に揺れて腕のばし腰もまわして
一二三四
(
いちにいさんし
)
11
目の前の雑木林に住む鳥の飛ぶさま楽しここは四階
9
歳問われ「早生まれ」だと念を押す「学年」厳しき
昭和人
(
しょうわびと
)
おり
11
掴むべき 雲も未だに 見つからぬ 龍は水底で眠っている
8
梅の香に のって届いた サクラサク 明日はにぎわう 天神まつり
13
ママの名刺は内ポケットにお客さん着きましたよお客さん
2
簡単に愛されたいというけれど 愛されるのも度量がいるよ
8
ひなたにて草木が覆う庭の下 さえずり渡るスズメの
番
(
つがい
)
7
「ねーたん」は お昼食べたら帰るわね 足元毛布のタヌ猫に言ふ
9
運命の風になびいた
鬣
(
たてがみ
)
を握りお前と保護区を巣立つ
4
長き物 巻かれてみれば ぬくぬくと ミイラのように 墓場で眠れ
1
浮浪雲 イージーライダー 憧れた 実践したら 肩身狭いわ
1
争いを 好まないから 負け犬と 罵られても へのへの河童
1
生き様を 晒してみよう これ自分 隠してみても 自分は自分
1
他人のこと とやかく言えば 嫌われる 犬の遠吠え やかましいだけ
1
他人は他人 自分は自分 同じ人 一人もいない 不思議な世界
2
人生は 一日重ね 集まった 日記のような ドキュメンタリー
2
もう二度と 同じ一日 来ないこと 知っているよね 人生一度
4
あとわずか この世におれる 束の間の 世界をじっと 見ようじゃないか
1
くたびれた 両目に深き 傷残し 見えてるだけで 誠に感謝
4
今までにたくさん悩んできた道も振り返ったらすべて愛しい
6
あれましし
上
(
うへ
)
の
御前
(
おまへ
)
の
彌榮
(
いやさか
)
を
祈
(
ね
)
ぎてふり敷くけふの雪なむ
4
初めてのホラー小説めくってはひやひやしてるストーブの前
7
花粉飛び マスク生活復活で 上半分の化粧再開
4
うつゆふの
隱
(
こも
)
る
地上
(
ぢのへ
)
に照る星と なれる
眞白
(
ましろ
)
き
黃蓮
(
わうれん
)
の
敷
(
し
)
く
2
たまに来る不調の前触れ知りたくて気圧グラフをなぞる夕刻
13
歌姫と おだんご頬張り 春うらら 響き渡るは さくらのしらべ
4
南方の出窓陽が差すこの家は君を中心に回っている
4
暖房と灯りをつけて夜に出かけるよく眠る犬のいるまに
2
白波の立つ太平洋 サーファーの水鳥のごと朝陽に浮かぶ
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