「美しさ」言葉で描けば描くほど欠ける気がした、今日は望月。
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駄目もとで お願いしたけど バクさんも 僕というバグは 食えないらしい
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あざとさも計算高さも許してよ  気付いてるなら騙されようよ
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一時いっときの 風になびいた エンブレム 心の中で ニッポンチャチャチャ
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身体とか 責務だとかに 縛られて 歌うときだけ自由な貴方
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シーツには天使きみが残した羽一枚曇りガラスは冬の空色
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風なのか名もなき季節を通りすぎ名もなき町をめぐる僕らは
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いつまでも 変わらないで いてほしい そう思うこと ありませんか
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適切な動詞が指に出てこないままツイ廃はやがて死ぬ朝
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君の声さえ知らなければ 生きること 苦しいだとか知らずに済んだ
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あまい笑み むずかる僕に 含ませて 明日あすもひとりで 歩けというの
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「僕はもう 守るものなどない」 だとか 云うなら僕が 貴方を守る
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私より長生きできたかもしれない本も服も収集場へ
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パパとママふたりリモートワークだしあたしのギガはたったこれだけ
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「生きていろ」 お前は生きてていいんだ、と 祈り塗り込む ハンドクリーム
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新しく 変わった君のメルアドの イニシャルの意味を 察したくない
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祈るとき 花が咲いてるように見える ピンクベージュの 君の指さき
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十一の 言葉をいえば 終わるはず その勇気さえ 出せない私は
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ニキビとは反対側を死守してもきみが止めない根元のホルモン
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ユメさんの夢の戸の鍵開けるためkeyボード打つ天才ハッカー
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少しだけわがままな君と過ごすうち優しいふりに磨きかける俺
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いつまでも 君の目と手が 熱いから ぼくはおにぎりを うまく握れない
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あのひとが空も海もこわしてくれた青がきらいなわたしのために
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出棺前ですか、も少し、待てませんか 今ならいい詩が、あぁ、駄目ですか
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出勤前 頭の中で刻んでた ライムがチャイムと 一緒に消えた
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もう僕の頭の中は空っぽで 指先のチョコレートも苦い
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しろくまとツキノワグマが泣いている 星が狂って森が吐くから
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ハーモニカ君のとなりで吹いていたあの日ふたりは潮騒を聴いた
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思い出を悲しい順に並べたらつばさをやすめて眠りなさい
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ジャスミンをまとわせ皺も干す前に洗濯機なら俺に任せろ
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