アフターを楽しく生きたいこの頃は選挙にでも行こうと思う
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泣きたいのはこっちのほうだと大声で泣いて馬謖はキレたらしいね
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ヤマアラシきみはとうとうぼくたちのことを言葉にしてしまったね
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メロメロのメロディライン なまぬるい風の色までピンクに染める
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こんな日はぼくたちにウがやってくる 意味を持たぬウ 形のないウ
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繰り返し二度膨らむと楽しみで二回驚くものってなーんだ?
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雨の音 寄せては返す波の音 蛇口から零れる水の音
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その腕にとまって蝶は汗をなめ花ではないと驚いたろう
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花よりも潮の香りを思い出すパペットを手に駆けたバラ園
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いくらエコバッグにお金をかけてもかばんはかばんだから意味なし
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換気扇風を吸い込みパタパタと天気知らせに闇夜震わす
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日常的合目的的トリアージ 例えば冷めたパンをみすてる
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また雨とヒトがうつむくその先で腕を広げる蕗は嬉しげ
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親鳥を亡くした雛が巣立つときメリーゴーランドが静かに止まる
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姪っ子とケンケンパーをしてるから先行くカップル羨ましくない
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辛辣な星占いは見ないふりして今日もゆくラッキーガール
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イニシャルがI・Eの人だれか来て 入川いりかわ江威子えいこあなた以外が
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どこまでも切なの色に染まりゆく夕焼けの空まぶたを揺らす
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君の絵を六十二枚描きました これで三秒生きられますか
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冷えた部屋 ラムネの味がするお酒 何てことない大人になった
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南風すら潔癖で、ヘルベチカ書式みたいな輪郭の夏
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メカメカき未来の戦士サイボーグ Technological-SINGULARITY
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遠き日の悲しみに今名が付いて川底でころり小石が動く
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生きていて構わないのかこの自分手を伸ばす先銀河はあるか
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気まぐれに彷徨い歩く飲み屋街 ようこそ(インスタント)孤独へ
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うるせえなお前らだって惨めだろ一人じゃ便所も行けねえくせに
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そこいらに『愛』ってやつはあふれてて でもほしいのは、なんか、ちがくて
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何回目?「生まれ変わった僕を見て」言った数だけ死んでいるのに
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「昨日より綺麗だったよ」過去形の形容詞付き暮れがたの空
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彗星のひとひらを射す赤道儀は自動化された乙女のようで
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