蕭蕭しょうしょう庭草にわくさする雨が降るひでりの夏の贖罪しょくざいのごと
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雷鳴を彷彿とさせる花火だが 光を見ることないまま終わる
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肋骨も脳髄も開いてみてもそこにはないんだボクの心は
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一年中犬は可愛い若くても年をとってもきっと可愛い
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山燃ゆる 長年想いし 秋の山 山粧うと 今知り驚く
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わが内のふぐりが濡れる足許を神が浚って消ゆる祭儀よ
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我が生はスーパーカーに憧れて飽きて錆びぬるクロスバイクだ
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予報から逃れた雨が降り出して街の平均速度が上がる
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入院の老母(はは)より電話 暑いので植木鉢には水遣るように
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君などが黒衣の彼女にできること?そんなの無いよ次に行こうぜ
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りんどうの花びらちかく蘂ちかく祝うみどりの婚姻を待つ
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枠外に書く一日も書くことがあまりない日も同じ一日
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くしゃみするときにマスクは邪魔だから外しますけど皆さんはどう?
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「よるおそく けいかんふたり わがしゃしん みせにきたけど なにもきこえず」/物語短歌
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さんねんは てじゅんおわりも よくわかる みちのしかたは みちのひとから /物語短歌
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秋の風強くたちまち鼻が冷え マスクの下は大変なことに
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自己研鑽 うまくゆかずに 自己嫌悪 学べども学べども 閉ぢむ日
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槍ヶ岳目指して進む尾根の道 迎えて呉れるは雷鳥の親子
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小説を書いてたときも詩のときも短歌になっても書き溜め主義です。
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痛みなどないとは言えぬ人生にきれいな虹を見たいと願う
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若者よ 半袖だけでは寒かろう 天気予報は見るのが吉
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千円カット初めて行った子ども達 悪くなかった サッパリしたね
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あと何回 転生すれば辿り着く 悟りの境地 微かにも見えぬ
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世の中の平和と幸せ願うけど キライなヤツの不幸も願う
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肌寒い一人の休日こんな日は 冬の支度をせっせと行う
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フロントの窓に広がる曇天の 色の名を知る雨待ちの昼
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今日を切り取る朝が来て カーテンの細い光が首を横切る
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茶葉たちを朽ち果てさせるの しのびなく 多めに入れて紅茶ケーキに
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港町かもめの翔んだ坂道は海を探せどビルだけ並ぶ
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サルビアと 青いリボンの 横顔に せかいの中心 きみの麦わら
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