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くしやくしやにひらく水芭蕉枯花より晩冬落雪鳥花図に目
5
支那の売人に罌粟の花燃ゆるものは愛・麻酔・飼犬
5
貝殻の塔階段まで三浬みづつかば水没寝臺へ夫人・夫
5
春風に 優雅に吹かれ 花びらが 最後の時を 楽しむ宴
6
目も覚める 苦めの
コーヒー 飲みながら 春の眠気と戦うわたし
6
次々と社員が辞める八百屋にて客の老婆を怒鳴る御子息
15
うとうとと宅配待って
午睡
(
ひるね
)
かな お昼もおやつも ねこ母はまだ
10
言われなきゃ 見えなきゃ分からぬ 境界線 どこまでいいの? お手上げなのよ
4
年齢の 一個違いや
同い年
(
おないどし
)
そんな
大
(
たい
)
した 問題でない
8
あなた宛て 問いかけるのは 本心が 経緯が 動機が 知りたいだけで
7
日傘差し歩く神社の杜に舞う桜吹雪は初夏の風に乗り
15
温かく柔らかな父の頭に ふわり触れらる 車椅子なら
11
快晴とベランダ黄色のチューリップ さくらころころ 金曜の朝
7
雨上がり 小鳥はなんだか 忙しそう これからなにする わたしは仕事
9
コロナ禍を経て口伝の継承は神話絵巻の大行列に
7
やらせなく 生きていきたい 自他ともに 嫌いになりたい わけじゃないんだ
6
苦手でも 時折、人に ふれたくて きっと自分の 生存確認
7
「君」と呼ぶ ことも躊躇う 距離だから もう「あの人」に なってしまった
10
買ってきたロイヤルブレットシール無し 雨中の買い物二重の不運よ
9
ほんとうにいきたいばしょはどこなのか わからぬままにさまよいあるく
6
契約を守らぬ同士のいざこざが 無限に続く広場で遊ぶ
4
あまりにも私服の友がダサ過ぎて ならんで歩くことができない
4
井のなかに居づらさのあるものだけが 外の景色を夢で見ている
5
なにもかも笑い話にする俺に 泣きたい時もあると言うキミ
5
雨降られ たたむの面倒我慢する 折りたたみ傘はただのお守り
8
こだわりのお店の味がいまひとつ こだわったのは店の内装
7
娘から 今日は何の日
?
何だっけ 何もうかばず 何
!?
バースデー
!!
10
春吹いて 知れず彩る 芥子の花 桜の影に 散らす花びら
5
シニア猫 いつしか齢 追い越され それでも我が子 いつまでも娘
7
春暖に 見合わぬ寒さ 感じては まだあるこたつで 惰眠むさぼる
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