怒鳴る客 雑誌読んでた室長が出番ですかと熊のうごきで
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帰り道 条件反射で蹴散らした 羽虫はきっと 昔の兄だ
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これ以上誰にも逝ってほしくない 川には誰も入ってほしくない
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元妻が 猫見に来てと 電話する 別れ無ければ 良かったのでは
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妻からの 鋭い指摘に 頷きし 久しぶりにか 素直に慣れた
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帰宅した子らをわちゃわちゃ迎え入れスリッパ片方行方不明に
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侵攻の頻度しんどい金曜日じっと辛抱凛と進行
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好きになることの難しさばかり覚えて大人になっていく、みんな。
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丘の稜線せんに 名残の夕焼け 明日あすの晴れを 約束しつつ 薄れ暮れゆく
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私はいとしさが欲しかったけれどあなたはやさしさをくれていた
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泣き叫びシンクに食器叩き割り家人が狂うとこちらまで病む
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ただ皮膚と皮膚が触れ合うだけなのに吐き気のように出る嫌悪感
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過眠症? やたら眠くて 敵わない 戻りたいのか ゆりかごの中
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四年ぶり 盆踊りが 行われ 浴衣姿も 久々に見ん
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いつみても女子高生の唇のあでやかな赤は暴力です
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ゴーヤーと鶏皮と そりゃビールでしょ! 暑かったよー お疲れ様です
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妻すでに往ぬこと忘れし人望む わが妻にふみ書きたしと。ああ
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グサグサと心に刺さる曲響く あなたはー・わたしのー・せいしゅんー・そのものー・
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1週間お疲れ様ということで ポテチにチョコパイ自分にご褒美
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梅雨明けた夏休みって言葉はない 夫婦ふたりの毎日あるだけ
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あいまいな気持ちあらわすかのようなゆらゆらゆれる耳かけマスク
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おりん 打ち 向きをただせば 音がやむ ぼーっとしてる アイス一本分
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この暑さ結構体にこたえてる 園児みたいにお昼寝タイム
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サングリア お持ち帰りでノンアルで ひえひえオレンジ ジュワッとはじける>モス
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かえったら 手だけあらって さあオヤツ まちきれナイヨ とびだしちゅうい(にゃ)
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パン買って ドリンク買って 傘させず 暑い時間帯 灼熱ジリジリ
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宵の月 しずかに息づく 月見草 父の優しさ 私を見ている
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答案に 「相聞」を「相悶」と書いた 友はあながち間違ってない
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生きているように抜け殻つまみたる 命吹き込む五歳の右手
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現代の若者が詠む相聞歌 そんな日々もあったなと 遠い目
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