Utakata
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山田仮名
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お互いに「好き『だった』」はず それなのに、どうして今日とておんなじベッド
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疑問符は御法度なのですこの「好き」に 飾り付ければ要らない応え
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夕焼けを背にした向日葵寂しくて 目線逸らした帰りのバスにて
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組み敷いた僕睨めつける君の目と僕の目どちらが獣じみてる
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サクレ食べ、輪切りのレモンに思い馳せ、「この夏その身を再び一つに」
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じりじりと身を焦がされて汁を出す 所詮我らもビールに合う肉
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代わりでも今のあなたに触れているそれは私で揺るがぬ事実で
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蝉の音に視線上げればいつまでも目蓋の裏から消えぬ夏空
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追いかけた 夏空を背に笑ってたあのこが消えた屋上の向こう
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肩こりのひどい者から天使へと還る 肩甲骨をはがして
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何もかも嫌いな夜の想像の私は決まって黒のパーカー
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今までになくした傘の亡霊が当代の傘に成り代わり帰宅
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われわれは宇宙人だがこの風を送る装置に喋ると人間
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五七五七七に特化されし指折っては伸ばし波を描く
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熱っぽい目に映るのは私ではなく私に似たあなたの寂しさ
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気まぐれに彷徨い歩く飲み屋街 ようこそ(インスタント)孤独へ
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そこいらに『愛』ってやつはあふれてて でもほしいのは、なんか、ちがくて
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線香は焚かない 君の残り香が消えないうちにこの部屋と死ぬ
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窓の横 走る電線 鳴く雀 からあげクンを頬張り眺める
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君の眼と耳を塞いで抱きしめる 世界から守る腕が足りない
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