山田仮名    フォロー 2 フォロワー 2 投稿数 20

お互いに「好き『だった』」はず それなのに、どうして今日とておんなじベッド 

疑問符は御法度なのですこの「好き」に 飾り付ければ要らない応え 

夕焼けを背にした向日葵寂しくて 目線逸らした帰りのバスにて 

組み敷いた僕睨めつける君の目と僕の目どちらが獣じみてる 

サクレ食べ、輪切りのレモンに思い馳せ、「この夏その身を再び一つに」 

じりじりと身を焦がされて汁を出す 所詮我らもビールに合う肉 

代わりでも今のあなたに触れているそれは私で揺るがぬ事実で 

蝉の音に視線上げればいつまでも目蓋の裏から消えぬ夏空 

追いかけた 夏空を背に笑ってたあのこが消えた屋上の向こう 

肩こりのひどい者から天使へと還る 肩甲骨をはがして 

何もかも嫌いな夜の想像の私は決まって黒のパーカー 

今までになくした傘の亡霊が当代の傘に成り代わり帰宅 

われわれは宇宙人だがこの風を送る装置に喋ると人間 

五七五七七に特化されし指折っては伸ばし波を描く 

熱っぽい目に映るのは私ではなく私に似たあなたの寂しさ 

気まぐれに彷徨い歩く飲み屋街 ようこそ(インスタント)孤独へ 

そこいらに『愛』ってやつはあふれてて でもほしいのは、なんか、ちがくて 

線香は焚かない 君の残り香が消えないうちにこの部屋と死ぬ 

窓の横 走る電線 鳴く雀 からあげクンを頬張り眺める 

君の眼と耳を塞いで抱きしめる 世界から守る腕が足りない