Utakata
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紗里菜
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11年ぶりに短歌再開しました。新アララギで写生学んでいました。今は生まれつきの発達障害で、ぴかぴかの障害者として、働いています。
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黒色のつづりひもから閉じられて立冬という二十四節気
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編み物をほどくみたいに仲直りできたらいいと妹はいう
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鈴虫が鳴いているような草むらで電話応対をしたい日もあります
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ティファニーで朝食食べたい 4度目の非常事態の銀座において
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大掃除に捨てられているキョロちゃんを5枚集めた夢をみた あかつき
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月の輪が結婚指輪に見えるから夏目漱石の言葉をのんだ
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地下鉄の路線図のようになんとなく気づいてそうな君が好きです
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霧雨のようにやさしく頭を撫でられて子供扱いをされる片恋
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自転車のかごに置かれる霧雨でさされた赤い折りたたみ傘
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虹色に輝く鴨の背を見てる3分前に雨はあがった
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赤ペコのように頭が揺れているそれでも君は起きてるという
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頬伝う涙にやどる体温は先程測った35.4度
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文字化けのバグに書かれた王様の耳の秘密は保たれている
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緑色に変わる信号をあまぐもが覆いつくしてざあざあと降る
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傘を開くメアリー・ポピンズ虹をかけその内側に雨をふらせる
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霜柱を踏んで踊ろう 赤い靴を脱げなくなってもあなたといたい
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透明な日差しが入る体育館でバスケの線が3Dとなる
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おすわりの犬の眼差しで見る世界 体育座りの号令響く
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冷蔵庫においてきました 賞賛の声が欲しいな にんじんを買う
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あなたには手垢のついた灰色の言葉が残る指紋のように
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盆栽は生まれる前の夢を見て遥かな大地に思いを馳せる
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おはようが蝶々結びになる発音を好きだと思う息をみていた
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地表にて寝ぼけまなこの三日月の橙色の親しみやすさ
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たんぽぽの綿毛のように柔らかく丸いさよならを君に告げよう
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付箋紙を床に落とした小春日のブラインドからこぼれるひかり
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春風は電子レンジが温めた空気のようにもあんと香る
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肉まんを分けあうようにお互いの好きが一緒ならば悩まないよね
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旧暦の暦に時を戻さんとする十月に汗が滲んだ
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棒ベラでかき回している鈍色の少しづつしか動かぬ空気
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ささくれた指の皮めくる空っ風の三つ越えた山があなたの故郷
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