Utakata
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紗里菜
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11年ぶりに短歌再開しました。新アララギで写生学んでいました。今は生まれつきの発達障害で、ぴかぴかの障害者として、働いています。
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ジグザグに優しい風を捕まえるカレーの鍋へとさしこむお玉
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蝶運ぶ偏西風が柔らかき毛布となりて渡る大陸
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僕にはね1+1の足し算のようにマックでさ解ると思ってた
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ドレッシングのように振ろうよ 正義とか意見の相違は混ぜてしまおう
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スコールがカーテンのように降りしきり傘もささずに駆ける人々
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ぐずついた天気のように不機嫌があなたへうつり泣きたくなるよ
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君の顔を見ていたいけど照れるから車窓にうつる横顔がいい
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水性画をにじませながら考える一番泣いたあの日のことを
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無造作に脱ぎ捨てられたスニーカーのように孤独は見ないで走れ
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窓際のベットに置かれた抱き枕のウサギの耳に残す爪痕
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点描を描くみたいな雨が降り直立不動でたたずむ薔薇
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相づちをうつかのように手をなめるいぬのぬめりとしている舌先
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無理をしてひきつる笑顔を浮かべてた副作用とはかかれぬ痛みに
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川面へと石を投げ込む輪のようにとんとんとんと広がる噂
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羊飼いにむいてはいない午前六時 、眠れないまま朝を迎えた
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木漏れ日のようになりたい 影口で喜ぶならば喜べばいい
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ずるずると布団をかぶり卵型に背中を丸め眠りし吾子は
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たまねぎを刻んだ涙のようなものだからあなたは忘れるがいい
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つんとするわさびのようにこめかみへ偏頭痛来て花冷えの午後
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川面へとガラスが割れるかのように北風吹いて桜を散らす
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四分咲きの桜のような気配りの母がいるから心地よい家
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潰されたイチゴ牛乳の紙パックに愚痴閉じこめて友は微笑む
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曖昧に微笑む君の泳ぐ目が知り合い程度と教えてくれた
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例えばさチラシの裏の落書きになる言葉しか僕は言えない
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知らないという幸せをどかどかと歩く上階の住民はもつ
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薄曇を結んでひらいて太陽が弱き光を地上へ照らす
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ぐぅぐぅぐぅぐぅと寝息をたてる小型犬鼻をふとんに押しつけ眠る
3
髪の毛と爪すら伸びて成長をしてるのにニートでなにもしてない
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今日もまた夕焼け小焼の時報鳴り布団の中で過ごしてしまった
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ガリガリと噛み潰せたら楽になる 自分のことが一番嫌い
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