11年ぶりに短歌再開しました。新アララギで写生学んでいました。今は生まれつきの発達障害で、ぴかぴかの障害者として、働いています。
平仮名のしを書くように散る銀杏を風なき風がとおりゆく午後 3
柴刈りにおじいさんは行くお話のような会話をあなたとしたい 4
エスプレッソの泡に隠れたゆううつが苦味と共に君を待ちます 5
にらばなの枯れ散る様はうつむいたまつげのように陰りをもてり 5
謙譲語をマスターした日にボールペンを通常使いへ君はかえたね 3
申し訳ありませんとかさらさらとあなたが詫びるここは家庭よ 7
わからない、理解できない、考えず、じんこういけで澱む水流 5
紺色のネクタイばかり覚えているあなたといてもなにも知らなかった 4
無駄なことがこの世にないというのならエビフライの尻尾を食べて下さい 13
教室のカーテンみたいな清潔さはあいにく私持っておりません 7
花柄のカバーをつけていいですか クッション言葉のまだ遠い距離 5