さみしげな わが猫の姿に手を振りて 帰ってくるよと 何度も言ひたり
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無機質な ビルの群れを 照りつける 夏の太陽 世界を浄化して
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ウクライナ 平和を叫ぶ 歌姫の 世界の視聴 四億回に
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真夜中に 息子ら盛り上がる 家族LINE 朝から 一日ひとひの元気をもらい
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終わらない雨はないとの歌もあり いつかは虹が架かる日が来る
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ふと買った二千円ほどの涼しげな ブラウスを着倒し 酷暑のりきる
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怪獣を恐れよ!世界は案外に不平不満は通じないんだと
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エーテルの 満つるところぞ 世にしあらば 疾き鼓動すら いまし知らまし
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母の味 何かと言われ 答え出ず ふと思い出す 自分のカレーに
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黄金虫こがねむし きらきらひかる 自販機の 照らすあかりは また薄白く
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あの夏へ あの夏へと 飛んでいく スイカの種に 飛び乗りたいよ
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窓の外 駆け出す君の 先にある 夏を集めて 花束にして
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「らしさ」から うまれることは こんなもん Tシャツのしわに 靴のぬぎ方
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空に指 運ぶ君の目に映るのは どれほど楽しいことでしょう
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おい夏よ あの夏においてきた夏のように 夏らしくありなさい
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苦かった 美味しくないし 色はいい 君が飲むから 君がいるから
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夏を背に 立つ君の顔 もう見えず 元々見えていないだけだろ
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心臓の鼓動か地震かこの揺れを布団と同化してやり過ごす
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捨てられる いつか自分にも 打ち捨てられ この世の未練 残さず消えよ
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愛しても 返されぬ愛に 疲れ果て 死に場所求め 今日もさまよう
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酷く痛む 胸の奥には 貴方には 決して言えない 秘密を隠す
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死にたいと 思い続けて 生きてきた 生きた屍 老いさらばえる
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ねこたちがおなかいっぱいで傍に そんなちいさな幸せでいい
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夜おそく 不安がどこかに居座って ねむれずに焦る 明朝5時起き
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気になる子 マスク外して 見てみれば 蛙化現象 起きてしまうか
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少年と 心で呼びし キミのこと 気になる気持ちは 恋かそれとも
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重すぎる 愛の代償は 制御不能 溢れ出る愛と 枯渇する心
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「『この味がいいね』と君が言ったから」 「サラダ記念日」からの引用
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夏祭りの 喧騒の中 抜け出して 見上げた夜空 上がる大輪
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満面の 笑み浮かべながら 眠る猫 見てるこちらまで 笑顔にさせる
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