友達の 恋バナたくさん 聞き飽きた そんなになるなら 恋はしたくない
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広すぎて溺れた愛を手離す日水面にぽかんと浮かんだ鯨
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選ばれたのは綾鷹でした 選ばれなかった私のこと 顔も名前も君は知らない
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秋空に君が吐き出す紫煙が霞む 私を独りで惨めに泣かせて
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「マジ病むわ」 病むっていったいなんですか お薬ガブ飲み平常運転
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何処かで誰かが死ぬスイッチ 押し続けたいな 指が折れるか僕が死ぬまで
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ずっと一緒に 願いが約束 約束が契約 変わり果てたら呪いになった
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「愛してる」 いつから気持ちが行為になったの 好意が見えない交尾になったの
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「一番好き」 囁く君は今夜も何処かで 二番目のあの娘に精を出すのね
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アラームのない早起きの喜びに満ちた心のままに死にたい
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囲碁の扇の 石を少しずつ開けて それっ奇数かな
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きみがすき おとこのこだけどきみがすき ゆうじょうだとか ゆうやけだとか
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マイボトル マイホームすら無い人も  いるというのにこの島国には
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「月が綺麗ですね」 そんな言葉は 言えないよ あなたは月見て 私は横見る
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生きていたくはないけれど死にたくもない時にやるべきことリスト
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秋野原 吹く風の姿 見えねども 波打つ銀穂に ようを知る
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本当は、シェアしたいんだタピオカや自撮りではなく痛み、悲しみ
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恋をする プレイリストは ラブソング 片思いの曲 感情移入あこがれ
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委員会 あなたの隣 私の席 ここでは話せる 片思いかな
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夏・冬の繋ぎ目にだけポジションを変える温湿度針の仕事
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フランス語が読めないくらいじゃ死にゃあしないペティット・カマス・アヴァントガード
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卒業式の帰り道、答えのいらない告白のあと、諦めた時のような清しさ。
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出来るなら短歌とか詠みたくないの、自己表現を知らないだけなの
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うまく生きられんし社会こわいけどだいじょぶ、ご飯おいしいもんね
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校庭の百葉箱の待ちぼうけに寄りかかっては眠っていたい
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幾日も待ち望んでいたこの瞬間やっとやっと出逢えた一輪の薔薇
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垢抜けた地元の友の第一声"ポテトフライ"に覚えし安堵
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はあこの瞬間を時間軸からカットしてずっとポケットに忍ばせてたい
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お気持ちは理解しますがそこもまた社会の中に過ぎませんから
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夏と冬の境目の名前です。「秋」と言います。テストに出ます。
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