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眼
(
まなこ
)
から涙をこぼす猿だけが生き延びられた訳を知りたい
10
砂の中割れたガラスが埋まってる痛みまみれの波の感情
2
嫌になり離ればなれにならぬよう繋ぐための手が目が耳がない
2
思い出の副流煙が部屋満たし不確かになる私の形
4
いつまでも残ったままのクッキーがただだんまりとそこにいるだけ
5
思い出の海は曇りで丁度よい 青い海は青すぎてこわい
5
晴男古希になっても警備員あゝの国民年金だから
6
今夜勝つ朝からビール飲んでいるカープ男子とカープ女子たち
4
句を歌をいっぱい詠んで畢生の大作なのにまたボツだった
5
石と葉と歌ひ交はせる雨はあがり濕りたる風に夏は
喚
(
よ
)
ばれむ
7
初恋をしたがる古希だ若いだろラブレター書きまくってるだけ
3
私はカメラマンだ写真は紙がいいスマホで撮って義母さんに
3
指先に 込めて握って 伝えたい 恋人よ永遠に 健やかなれと
7
「タンタン」を撮った旅行の思い出に涙する今ALSで
7
翔平が聡太が孫の今は古希知的障害息子はいい子
5
レコードにならない作詞まだ古希だ夢を見続け今も青春
5
我が愛は 稲妻よりも 末永く 貴方は似てると 仰るけれど
5
他人になった指切りの娘は幼稚園「よめさんになる」から逢いたいな
4
断片的な記憶になった横殴り雨がしたのはいい友達に
3
我が為に アプリを始む 君のその 真綿の愛に しかと包まれん
7
待ち合いにあの
彼
(
ひと
)
がいるその瞬間知らぬ苗字で呼ばれ席を立つ
13
影ありて 振り返らぬは 美しの
項
(
うなじ
)
に色香 憶えける
哉
(
かな
)
4
妖艶の
女子
(
おなご
)
に酔いて 戯れて 何時しか時を 取り戻せぬまま
4
通常の業務のはずが
Apple Watch
(
とけい
)
にはエクササイズにカウントされてる
12
ソフトはね アプリというの いまどきね パソコン
旧い
(
ふるい
)
から役立たず
6
ぐさぐさと心を病ますお小言をほっこりさせる深夜のすいとん
6
目の覚める緋色の花にも似た姿 夏の夜道にあぶくを吐いて
3
アンバーの瞳を寒夜に煌めかせ つがいと駆ける月を追い掛け
3
手を繋ぎ夢でも会おうと約束す ラッコたち眠る波のゆりかご
6
余韻って 欲しがりだから 帰り道 寄り道すると 喜んで風。
8
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