きみとぼく 今日の夜飯 お味噌汁 満開の桜に 少し手を振る
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君がため春の音に宛ててうたを告ぐ 宵にもステップ踏むカルセドニー
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死神が「消えるよ」なんて言ったから、揺れるとろ火をPeaceに移す
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カラコロンカラコロカランカラコロン君のかわりに泣くアイスティー
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つむじ風舗道にヒールこだまして黄昏せまる投票所前
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歌を聴く 耳から歌詞ことば 降ってくる ニュースを聴くと 頭が痛い
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吐き出して 涙は出なく なったけど 壊心こころは直ぐに 治らぬものか
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君がいう友達像と僕のとは違いすぎてて戻りたくない
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この家では見たことのない破片どもぞろぞろと見る壊れかけてる
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支持してた候補が落ちて速報をアニメに変えるしくじったなら
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誕生日よていびが 君の兄のね 逝った週 来てくれたんだ 彼女のもとに
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静かなジャズのような 柔らかなラムレザーのような エロさがすき
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くそったれ、Youtubeでも見た後に馬鹿らしくなりひとりで寝るさ
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スプリットマクロに急に会いたくて手がなさそうで諦めました
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何もかもバカバカしい日もありますよ続けることの難しさですよ
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なんだっけスタッカートに似た楽器カスタネットに惜しいもうちょい
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憧れの郵便局の兄ちゃんの名札の名字が前と違った
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部屋じゅうに落ちてる君の長い髪捨てるかどうかいつもためらう
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ハンガーにかかった君の着てた服ながめてすこし寂しさ癒える
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両岸に桜あふれる目黒川 君のニットも桜色だね
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かみなりが玉虫色に光ったらそれを合図に駆けだしてくれ
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求人を募集してますこの都市の底に澱んだため息掃除の
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プリズムの光がこぼれて目にささり こんなにいたい光ははじめて
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しあさって わたしは死にゆくとりになり 何もかもも忘れてしまう
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口元はどんな感じで歩いてた 今となっては思い出せない
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恋人たちはでっけえ愛に埋められて息もできずに老いて死んでく
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苦しくて 辛く悲しく それだって 短歌ことばにすると 心やすらぐ
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死んでいるような私も歌くらい詠めるのだから君も生きろよ
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君に届いた こころの手紙 開けてみて 君のことがさ 大好きなんだ 
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くちびるの上に3つのホクロある 近づいてくる檸檬レモンの香り
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