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人は皆 ないものねだって 言うけれど あるもの見て観て 素敵なものが
8
するのなら「カルト」と呼ばず正当な批判がほしい「宗教二世」
4
丑三つの渦の火の香に落ちる虫許してくれよ我が殺生を
10
ピン倒す
競技
(
ゲーム
)
のはずに気が付けば球の速さを競う遊びだ/私のこと
4
一円の玉の傷見てふと思う摩り減るばかりの我が身である
7
定型が編めぬうち自由に詠つてゐる我が言葉の暴力
2
チョロ
Q
を追う我が子の思い出そんなに駆けるなスピード違反
3
過ぎたるは及ばざりしと言うなれど我が煩悩に尽きぬよ財布
3
歌を編む三十一文字マス埋める鉛筆の芯減り速し
8
ヒトなれば「価値なき生」を継がしむる不自然をこそ誇れよ マジで
5
鍋蓋を攻守に分け使う夫婦喧嘩の仲善き賑わしさよ
3
もう真夏そうだと言ってほしいよなでもまだ降らぬせみしぐれたち
7
採血のたびに悔いたる我が腕に苦く刻みし洗濯の板
2
ガラス窓濡らす梅雨の便り有りモニタの中のあのひとは迷子
3
「代はりに」は生きられぬゆゑ、ただ単に彼ならざりし我として生く
6
生産性なき者として生産性なき者のゐる現実を生む
5
二つの糸を
撚
(
よ
)
ってきた六年目 簡単には切れないんだから/宣言してみる
8
韓国の アイドルが君に似てたから スクショしちゃったの 似てる笑顔を
4
このままでずっと一緒にいたかった 何も言えなかった
2
年の夏
7
異世界か、乱反射する煌めきに溢れる街。いや、貧血だ。
5
隣で笑うだけでよかったはずなのに何もできないおれは臆病
6
欲しかった シャツがラスイチ 半額セール 待った甲斐あり 遅い父の日
14
光陰が鷹のごとくに飛び去りて老いた身体が取り残される
6
プロフィール立志伝中の人よりも蹴散らかされた人の愛しき
5
夏の月どんなに昼間暑くても夜空に浮かぶ君は涼しげ
13
その辺の猫に向けた眼差しさえまだ覚えてる忘れたいのに
3
「7月に家族で旅行に行くんだよ」片麻痺の
朋
(
とも
)
笑って泣いて
37
紫陽花が逆さ坊主に頼みごと 雨の滴の恋しさ募り
7
「誰が為の雨なのだろう」「馬鹿を言え。涙で人が死んでたまるか」
4
黙々と ただひたすらに パピコ吸い 自分の機嫌 アイスブレイク
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