この肌の 濡れた鱗の 輝きを 君らは永遠とわに知ることはない
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紅葉や晩夏のような湿り気に溶けて不安に冬を待つ
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心開けほこり払って中覗く寂しさだけだそっとふた閉じ
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甘すぎて喉が痛えよ 外国のデカくて安いチョコの後悔
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いいのかな? あなたが私を ぞんざいに 扱うから 今 違う人の隣に
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生きている 「死んでもいい 命など ないから」という 最低な理由で
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オアシスが干上がる時間は夕焼けで明日は雨と決まっているもの
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詠みたくて詠む歌があり詠みたくとも詠まない歌もあり夜の歌
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血のような何か この身のどこからも奪われぬから奪いに行くわ
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夜が更けると 急にテンション 下がる僕 何でかわからん 今夜も下がった
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踏み込ませない甘さより共倒れさせるくらいに傲慢でいて
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クジ運が イイの悪いの 紙一重 コレしかないのを 引くだけのこと
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君の兄 陽性反応 君早退 ヤバいね僕も 僕もヤバいね
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小町こまち(=小野小町)の歌を 女だから今イチって 言うけれど そんなの偏見 紀貫之きの つらゆき
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夜静か灰色の霧にじり寄る 嗚呼そうか僕 君失った
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「たすけて」と素直に言える時までは明日明後日も笑っているよ
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先生の あたたかき手に ともる やさしさのもと どこからくるの?
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思ってた商品ものと違うが外箱は猫が気に入っているので良し
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六歌仙って 6人マシだと 言っているだけ ディスり放題 貫之つらゆき(=紀貫之)ヤなヤツ
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うたなんて いくらでも詠める なぁ、みんな! たぶん貫之つらゆき(=紀貫之) あの世でかんかん
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髪の色を シルバーアッシュに したけれど なぜか金髪 どういうことだろ
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親子ほど 年の離れた 君と仲良し 僕は結構 幼稚だからね
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かみなりが近くにいると耳元でささやかなくちゃいけないきまり
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あまりもの 野菜を入れた スープ鍋に コンソメひとつ 美味しくなあれ 
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木々の葉が青手放してくそよ風と心の一部は君しか座れぬ
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遠くから 私はあなたを 見てるだけ そのだらしなさすら 愛おしくて
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詩集より パウル・ツェランの 作品を 読みユダヤとは 何か問う思考 
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きみは夢 きみは陽光 きみは意志 きみは兆候 そして根源
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毎日が充実してればしてるほどつまらない歌ばかりが出来る
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十代を喪失した日のテンションで、鈍行、海行き、ふたりで乗ろう
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