人間は 追いつめられて 真価問う 苦しい時の 神頼みでも
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息をする ただそれだけの ことさえも 心が願う 一番となり
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強烈な 眠気を誘う 薬さえ 今は必要 仕方ないのか
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今夜だけ 左様ならと 手を振って ありがとうさえ 儚く切ない
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うだうだと つぶやくように紡がれて 弦も頁も るらるら跳ねる
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晴れの日に君が笑って歌うとき 僕は遠くで、少しさみしい。
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八月の そうだあの日も 八月の 暑い日だった 君が死んでた
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ケイトウの花の中には君がいて 紅くひそかに笑ってるんだ
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片手間に皆が貴方を傷つけて アイスがゆるく溶けていく様
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りさーちは死に至る病だと知っているからciniiってゆうの
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前の家ちょっと古めのボロだけど、他人が住んでるの見るのはちょっと
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身体よ 私はお前の体温を操る力もなくここにいる
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恐竜が大好きだったあの頃と今の自分を比べて泣いた
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小指から君の体温伝わって嘘つかないからこのまま切るなよ
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生きながら地獄はもう見飽きたのでさらに深くを目指して呷る
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吐くまではいかなかったから追いトリス僕の底の澱を吐き切る
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「だって今朝見かけたばかり」「夕飯を待たずにふっと死んでしまった」
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寝不足や 体調次第で 真善美 変るようでは まだまだ未熟
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今までは いいと思えた 音楽が 心を打たぬ ものとなりけり
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笛が鳴りコートに落ちる先輩の涙は俺が見せてやらない
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行くやでと 平気で上司に 言い放つ あたしはきっと 未来は火星
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今日が一番 若いのに それでも君は 会いたがらない 皺々になっても 愛してくれる?
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そうだった そこまで言うほど 好きじゃない 寂しいだけ 言いたい言葉も
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うつくしく強くあかるく残酷だろうこれが僕の孤独のかたち
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約束は小指の先からするするといつか忘られ言葉はたわむ
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小宇宙うつる雫のふくらみが水の輪となり光あつまる
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長雨で育ったヘチマのカーテンが半分枯れてしまった酷暑
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嘘だけど 呟く声に躊躇いは 有ったと言ってお願いだから
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『Happy Birthday』言い終わる前にコーヒーカップへ夜を沈める
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窓際で途切れ途切れの声させる蝉の末期を聞き届ける夕
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