我が家では野球観ないが甲子園夏の音だしテレビは鳴らす
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広島で 中学生の 動員で 命消え行く 八千人かな
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やがて来る 冬に備えて 餌運ぶ 蟻の行列 阿吽の呼吸
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轟音と洗濯槽の暗闇でくるくる回るわたくしの熊
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ベルギーの 商人気づく ウランから 核の恐怖は 果てなく世界へ
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超好きよ星が降らない夜だって私の一番星でいてよね
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久々の妻と食事、水入らず、話題に欠け、水でうるおす。
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自らが問ひ自らがが答へゐて酒は一人で飲むべかりけり
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台風の近づく海の波高く沖の人魚はいかにをるらむ
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冷蔵庫がやっと来た 女房は嬉しくてドアを何回も開け閉めする
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作業用手袋が道路の真ん中にパーの格好のまま潰れている
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原爆忌 晴天のもと ビル街に この地に絶えた 人々を思う
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本川の 水面みなもに映る 街の灯は 摘み取られけむ 七十ななその昔
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姉弟猫ふたりだし テレワークの日もあるんだし 分離不安はわたしのほうだ
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シニアでも わが猫らはまだ若い部類 しっかり食べて 元気でいてね
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語幹「くれ」「やみ(止み 病む)への変化」の意味か 「暮」「黒」「暗い」「くるう」「苦しみ」
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母さんとマリちゃん悪さ繰り返すお前頼りだチビスケに言う
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ふるい意味 あたらしい意味 くちくして 多数派のこる 言葉の歴史
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さびしさをすももくらいの玉にする 思ったよりは硬くて澄まむ
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熱帯夜に 泳ぐ熱帯魚 パステルを あそばせては 指の粉おとす
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春の夜の雨のように生温く気持ちが悪い君のやさしさ
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「この中に人間の方いませんか」 なぜ上がらない僕の右腕
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不快でないことと快適なこととの間は広く、工場もある。
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枝々に蝉の脱け殻。「存在に駆られて押し出されてきました。」
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どの人も体を脱げず、やけくそのように布まで纏って生きる
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褒められて意味も解らず歌ってた小学生がさざんかの宿
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温かいお茶を出されて温かいお茶 意味で検索 ほんとにサービス
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夕暮れのピアノの音色鳴り響くその瞬間トキにだけ現る天使
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崖の横Lの字に曲がった雲に出たちょっとだけある虹は僕だけの虹
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何度でも許してあげる 何度でもわたしのことを求めてください
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