Utakata
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二階堂
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鯰と骨と一期とメギドほか
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突き止めてみてよあなたの口笛でゆれる炎のアルゴリズムを
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春星やいつの日かこの毒杯に乾杯という波をおしえて
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まだきみに春を教えてあげたくて萎えた林檎を前歯で齧る
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大鷲の滑空 首が落ちるみたいにきみが目を閉じて夜だね
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醒めたなら砂漠 死よりも失って淡く掴んだ砂のさらさら
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福音はいつも遠くて瓦斯灯の明滅にひっそりと金合歓
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『行きなさいそしてお前のなすべきを』薄暮にふたつ残るティーカップ
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水平線にはさわれない溯る手は神の子の記憶に泳ぐ
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福音がいつも遠くで鳴っている街灯の消えた路地にアカシア
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お綺麗な馬の代わりに思い出をメリィゴーランドは止まらないまま
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二発目はおぼえているかその前の花を もいちど笑ってみせて
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紫玉燃ゆ 俺の最期の閃光も閉じ込められてきらきらになれ
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恒星のあかるさひどく眩しくて私はじぶんで光れない星
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くまぜみの殉死 アン・ドゥ・トロワ
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大胆に殺してあげる場つなぎの仲良しごっこに慣れて死ぬなら
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うつくしく強くあかるく残酷だろうこれが僕の孤独のかたち
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旅びとの孤独は燃える、だからこの炎はきっと神までとどく
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はなびらにふれる指さきやさしくて これはあなたの愛の証明
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その影は俺とおんなじ 永遠の夜にみかづきふたつが浮かぶ
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くちづけてその名をそつと呼ぶときの甘さ みじかき夢のおはりは
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洋梨を飼ふをとうとのてのひらの微熱に秋は腐りゆきたり
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イナビカリ!せめて鏡の世界なら、行け、あの棺のもとへと走れ
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嗚呼あれはみな愛だつた あのひとの背中はとほく夕の秋桜
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眠ってはだめ 暗闇に在るはずの朝のかたちをなぞり続けて
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子羊たちよ幸福を教えよう 春の霞は透けてみづいろ
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みづいろの鰭も翼もうばはれてなほうつくしき瞳の星よ
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薄明に憎悪ばかりが立ちあがりうみのはごろもはしづかにゆれる
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青空は青にとどかぬ青なれどわれを残してひろがるばかり
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真空を抱いてねむる影のこと (親友、キミに春をあげるよ)
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いちめんの人形の血を乾かして冬に還れぬ北風はゆく
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