2と0と2と1たちが踊ってる 僕はどこかに置き去りだった
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死ねないな 遺言になるかっこいい 歌がひとつも 作れてないから
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はらわたが痒くて腹を掻き切ったクランケのいるイチマルニ号
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泡沫の意味が膨らむ空間で泡沫を詠むことの困難
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一月が終わる速度が早いので来週頃には三月かもなあ
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思い出は良いも悪いも青色に詠んでしまうと呆気ない春
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こだわりは今出さなくていいんだよ。 君の美学はどうでもいいよ。
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きっとまた この身を裂かれるのだろう そのかけらから 歌が生まれる
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君は言う「呪いと恋は似ている」と 憂う瞳に映る満月
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衣剥ぎ私がわたしになる時 生せいの香りがわかるのかしら
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多様性、平和、差別、いじめ、とか、解決できずに喜ぶ人々
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ふわふわにくっつき虫を携えて 豊かな尻尾我が顔を撫でる
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回転やゆらぎをうたうあの人も夜には暗くうずくまるのか
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透明なスマホケースにメモ書きの付箋がはさまれ二日ふつかが経過
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君にどう思われるかは知らないが、私、抜き身の刃物でいたい
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ここがいい。知らない場所や流行より。 私にとっては全てがある部屋。
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試験まで日めくりたちが追い立てて切り傷だらけの一月下旬
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血塗れの指でしか触れられぬもの 「愛することをお前に赦す」
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凍てついた自省の夜に息殺すどう足掻いても痛む胃の腑は
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生き返りハンドルネームを変える度だいたいおんなじ人生になる
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無償の愛など持ち得ると思ったか 人間ひとだってこと思い出したか
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制服の胸ポケットにバタフライ使わずにいる善し悪しは別
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君の過去許してあげて温かいココアが冷めてしまわぬうちに
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水平と垂直線の交わりを刺し貫いて都市の西日は
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「大人ってもっと大人だと思ってた」 無邪気に笑う私の写真
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日溜りに黙りこくりて幼子は、木登り、コマより、「君が好きなの」
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うつしよはうつくしき夜、うつされる世界、うつろいて死にゆく余暇
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始まりの象徴あまた身に宿しされども滅びゆくものいと
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ミミズでもオケラでもアメンボだって友達選ぶ権利くらいある
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うららかな春にさそわれ擦りむいた膝が覚えている故郷そだった地
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