夏野菜 ここはやっぱりカレーかな サラダを添えようサラダ記念日
15
星座は言い掛かりの解釈 僕らもいつかはそれになる灰燼の一粒
3
リボベジのお勝手に置く豆苗と今日の天気と暑さ共有す
8
フォークからポロンと逃げたミニトマト「刺されてなるか!」と意志あるようで
13
ねこのいる家は 薬を落とすとね 一大事なり 必死で捜索
10
天の川羊羹 たいそう美しい いつもひっそり 売り場に並ぶ
8
熱帯びた 瞳の奥の 青き炎(ひ)を 絶やさずゆけよ 星追う青年達(ものたち)
6
人種 家族 国境 国家…etc  全てファンタジー 無垢なこだわり
4
終末のラッパ代わりに花開く 夏が来たぞと告げる朝顔
5
寝巻かも部屋着もわからぬこの服を寝汗がひどくて朝も着替える
7
今日サラダ記念日だって? ふーん、そうなんだ。俺はラーメン食うけど。
4
土曜日に ココアを飲んで 夢想する これからの時間 なんでもできると
3
自己憐憫に塗れた歌を詠います 憐れむ人は僕だけだから
2
助けてと言う人たちを引き寄せて手が痛かったと吐かれゆく日々
3
進むべき道を暗く照らしてる矛盾だらけの今を歩いて
4
日も長く夜べも誰か遊んでる早く私の夜を返して
4
エアコンの温度調整出来ぬままきっと今夏も終わっていくね
4
降る雨のせいに出来てた日は過ぎて心刺す陽を言い訳にまた
8
2:2にわかれて動く半ドン日昼は子どもの好きに合わせて
2
石を蹴りどうにもならない歌うたいどうにかなるさつよがる昭和
6
カーナビに教えてもらう記念日に身が引き締まるサラダ記念日
5
「今俺は徳をつんでる修行中」言い聞かせてる重たい荷物
6
電線と雲居にひかる雷は雨を降らさず黒龍となり
4
十代(あの頃)は思いもせずに傲慢で 大人の時代の長さにため息
7
秀でたる奴隷は民主制を厭い強き空語と独裁とを乞ふ
4
玄関に 蛍一匹光り居り 夫(つま)と二人で しばし見入って
13
遠かりし十三段目の可能世界 血に飢えた嗤笑 鳴け、鵲よ
2
大丈夫かな 聴いてみる こんなときには ポラリスのごと ユーミンの歌
8
甘すぎる カフェオレ持って 登下校 勝手におそろい するためだけに
5
七夕のふたりの距離は十五光年 会いたい一心天の川翔ける
6