それなりに考えてます次のこと 思い通りにいかないけれど
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くちづけと同時に皮膚へ食い込んだこの爪はやく折れてしまえよ
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なるほど山は紫で水も程よく澄んでいる 鴨川デルタ
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「いらっしゃいませ」以外の敬語がない 喫茶で文庫本を読み終える
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山麓の 賑わう古風な町をゆく 車夫の顔など 乗り手は知らず
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青鷺を しゃがんでフィルムに焼き付ける あなたをわたしは 目に焼き付ける
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雨風に 観光客の喧騒に ずっと耐えてた紅葉が散った
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秋月の 枯れ葉が乱舞 並木道 君の見舞いに 行く幸せ
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「あと一回」舌先で軽く溶けていく砂糖菓子にも似た約束だ
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お人形サイズの焼菓子切り分けて アイスを添えて にゃんこスプーン
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眠そうなねこたち見てると眠くなる 日に照り映えて そろそろ冬毛
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しづかなるこどもあやめし兎の屍月光に艶かし弟切草は
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口を衝く 止まぬ言い訳反故にして 三十一文字出直し図る  
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鞭打のそびらを固めギブスありて白き胸像四肢のあらざり
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鎮魂頌朗らかひびく霜降の薮紫陽花にはなあらざればいなむか
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注射をし 食事も食べさせ 便も拭く 訪問看護師 魔法の手を持つ
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柔軟剤 季節が変わり香り変え 全て息子の汗に消される
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からからと落ち葉を運ぶ風の音 暑い陽射しは無粋と嘆き
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明後日はとりあえずケーキは食べるんだ そうよ私は蠍座のねこ(母)
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「いいたまごの日」とかチラッと見たもので 味玉漬けよか 時間が遅いか
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いつの日か君と逢ったら手をつなぎ 繋いだその手を写メに残そう
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明日あしたには歳を重ねる今日の日を 迎える幸福しあわせ全てに感謝
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普通にはなかなか言えぬ感情も 短歌ウタに混ぜれば届く気がして
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詠めぬ日々 Utakata開き うたともの 歌にいいねを 付けつ過ごしつ
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秋いずこ今年も四季が乱れてる薄手のコート冬眠しかけ
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金網に すがるように咲く 朝顔を ほどく指先で 季節をなぞる
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ねこテント シッポちょろんと出ているよ チビ猫お気に入りの別荘
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今はとて袖に時雨の降るときぞまつにつれなきよとは知りぬる
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暑いからフラペチーノが飲みたいな この週末は さぞや混んでる
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一本が りんごひときれサイズなり 超ミニミニのパウンドケーキ>作った
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