初恋があなたでよかった、心からあなたを愛せたわたしを好きだ
12
濁らずにただ「さみしい」と言う君のとげを落とした甘えを愛す
5
パイナップルマンゴーのお茶を淹れまして 夏を感じてファミマのマラサダ
7
のびーする ねこの「パー」のて かわいいな まくらにはんぶん おかおをうめて
14
結べない靴紐みたい 心だけ 雨に駆け出す赤いスニーカー
14
忘れられたくないと泣く吾の首をしんねりやさしく締めて黙らす
4
パンジーに隠れおりたり蝶二頭 帰宅の我を飛びて迎えり
9
ふりかけの成分表示に紅麹サーモンピンクに不気味さ覚ゆ
7
混ざらないfloatみたいな夕焼けを浮かべたように夜のカクテル
9
迎え火の炎に映る祖母恋しすねてかくれし吾を庇いき
12
蝉時雨 耳ふさぎつつ森に入る 嗚呼最期の仕事に雌を呼びおる
6
捨てようと すると何(なん)だか 懐(なつ)かしく 思い出浸(ひた)り またも捨てれず
10
炎天も楽しげなるや 聞こえくる水遊びする子らの賑やか
17
霧の中で心の詩集を開いてる。Hello My Soul!優しくなりたい
6
「少し味濃くなっちゃった」と言えばすぐ 「夏だしオッケー!」母が眩しい
8
帰省する息子一家と過ごす夏 笑顔の思い出作ってみせる
12
作業して共に汗かく若者に メロンの半分おすそわけする
9
背丈より高いヒメジョオン抜く朝に 日差しは草の合間より光る
9
太陽に責められている灼熱の スポットライトで焼き殺す気だ
7
九月には絶対会おうね?なんて言う 絶対なんか信じぬ君が
10
何者にも なれないそんな 僕だけど せめてあなたの 唯一無似(とくべつ)でいたい
10
残されし時間はあまり多くない今更だけど余生むさぼる
9
蝉の声木々の緑に水しぶき盛りなだけに夏こそ哀し
10
スープアクロバットちん毛走法で光に追いつきたい
2
出先ではずっとほんのり鼓動が早い みんなみたいに器用じゃないし
7
さくらんぼみたいに赤い唇の輪郭を見る わたし、生きてる
7
いつ死ぬか分からないから私たち納得できる生(せい)でいようね
6
たい焼きの頭を頬張り笑う君 何年経っても褪せぬ風ふく
9
夏が好き計らいもせず晴れの日も君と相合傘ができる
7
蝉たちよ耳鳴り続く地中出て 呪わず唄え心ゆくまで
14