向日葵の かすかにかほる 甘い蜜 花びらゆるる 舞子のやうに
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「金魚売るオジさんどこへ行っちゃうの?」 子供の帰る少し前のこと
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小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり・・・いや、これムズイ
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畑持つ田舎の祖父に感謝して 労せずして得るクワガタムシ
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「何食べた?」「うちは素麺」「うちもだよ」 先生、ナイス援護射撃だ
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扇風機タイマー再度回し寝る 今夜は風がないと知る二時
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寝転がり右手を高く挙げてみた 見えない何かを掴めないかと
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この夏も妻がTシャツ買ってくる 腹の目立たぬ色ばかり増え
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兄弟を二人まとめて抱っこする 嫌がられるまで抱っこしてやる
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一生をかけて守ると誓えない ないことだから返事はできず
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君じゃない人の夢を見ました いちばん夢見た人はどこなの
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飛んでいく 羽をむしれば君はただ私の元で休んでくれる?
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「人類は地球の癌」と人類の作った映画でまた言っている
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本物の海はいつも砂の色 綺麗な思い出になんてしない
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サイレンはゆっくり長く遠ざかる 窓から望む景色変わらず
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祭日の水泳教室お迎えは 短パンマスクのおっさんばかり
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生きてます 愚かなわりに 健康に 愚かなわりに 幸せそうに
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治るかい 持病がそんな 簡単に 治るわけない 持病やさかい
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三連休 ディズニーシー 行く人も 雑草取りに 疲れた人も
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いつもより 明るくないか この画面 アントシアニン 利きまくりやん
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そんなにも 急いで人は 何処に行く 当てもないのに せわしないこと
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夕闇が 迫りて部屋は 暗くなり 心も暗く 厳かとなる
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今日もまた ようやく終わり 明日がまた やって来るのだ 一生同じ
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名も知らぬ 誰かに感謝 警告は 命にとりて 最後通告
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桃食った とてもうまかった 凍ってる ブラックベリーも とてもうまかった
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いくつもの髪との別れ嘆くより君と帽子を選ぶときめき
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我が宝付き合い薄い知り合いの子の成長を喜べる君
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まだ何も出来ていないと思いつつ寝転ぶしかない夏が言い訳
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あなたへの想いを砕いて夜へ撒く 今日もきれいな星が流れる
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このままさ心中できたらいいのにね あなたをなんて止めたらいいのか
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