逃げ出して行方知れずの錠剤はどこにどいつと仲間吐き出す
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映画館 出ると通りは 雨の中 時雨の町で こころは震え
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戸が開いて猫には猫の都合ありどこへ行くのかまた戸が開いて
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ほうき星が 近づく朝は なにもかも 裏はおもてに 切りかわる時
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可食部がすくない駄目ないきものとしてにんげんを眺めています
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朝はやくグダグダせずに起き上がる そんなあなたが勇者に見える
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ようやくにマスターしたるバタフライ ちょうというよりうなぎのような
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ハングルで「チャムセ」と呼ばるる雀なれど「本当の鳥」とは如何なる所以か
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寝ちゃだめだ まだ何もやっていないだろ 責める天の声 動けぬ自分
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起きてるよ 寝ないんじゃない 寝れないの ひとり壁に向かって呟く
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いつからか 夜が怖くなくなった この家にはまだ 仏壇がない
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ドアを背に 撫でる画面の 黒い文字 お前に届かぬ この泥濘を
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過去のこと 思い出さずに 済むように 三十一字で 脳を焦がして
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この椅子に座ってこの窓眺めてた先輩今は何してますか?
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絶対に上手く出来ない材料でパンを焼きたい!野望でしょうか。
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平凡と非凡くらべてドラマ見るセクシー田中の無垢の昼顔
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まぼろしの水晶体をぬきさって彗星みたいな人だあなたは
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親友と 口では話して いるけれど 君のせいで 皮膚を切った
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イライラを 中和するために やいば持つ 皮膚と機嫌を 等価交換
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イメージング 理想の自分 浮かべるの ほら、見えてきた 歩むべき道
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不意に来る 「書かない」じゃなく 「書けない」日 クヨクヨするな 気ままに遊べ
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有名な歌人になれよその声を地獄の底で待っているから
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何もないままだったらさ、良かったね 来世に託し眠れ同胞
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もやもやも シャンプーの泡と湯と共に その日に流れて消えれば良いのに
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電線を楽譜のようにしたいからムクドリたちは耐えているだけ
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大掃除 ホコリをかぶった夕刊紙 一年前の今月今夜  
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別れ際 良いお年をと さようなら 今年最初の 締めの挨拶
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【岩】幽霊かお化けか自問繰り返し崩れる岩のアイデンティティー
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【岩】お岩さん幽霊仲間に怖がられお化けと鬼に慰められる
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【忠臣蔵】検察の 人事に介入 あべちゃんを 冥土にいっても 検察ゆるさず /「安倍菅政権vs検察庁」文藝春秋
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