ぼくばかりが遠ざかるなり道はずれいま一輪の花を咥える
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四季花火打ち上げられて消えて逝く序曲は四部「秋」の章
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秋の夜に 上着羽織って見る花火 鮮やかにして もの悲しくもあり
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テーブルにガトーショコラが置いてあるそんな単純じゃないもぐもぐ
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二人してぢぃと見詰めるこの目と眼  澄んだ眸はキラリとうるむ(折句) 
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しあわせを願えないから唯一の殺意をあげる 鬼さん、こちら
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逝く夏と 来る秋出会うこの舞台 歌詠みの胸 ザワザワさせる
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箱庭をこわす痛みを引き受ける 方舟なしでたどりつくため
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美容院 美容師さんが20代 同世代でなくても平気?
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二の腕のプルプルとりたい 脂肪吸引 検討してます
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うずくまり肚の内にはあの時の正しい方の自分が爆ぜる
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幼きころを思い出し公園に寝る茜さす空一機の飛行機
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ありがとう悲しくなんてないんだよもしも私が人間ならば
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星見上げ走る足元支えるは あなたの叩く強き石橋
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誰かとか言わないどいて そのままでいいの気持ちは伝わらなくて
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わかくては ジェネレーションギャップ おおくみえ ゴールちかずきゃ 老いこしていたり
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[抱っこして] 素直に言える末っ子の 君羨まし 悲しき長女
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滑走路みたいな夜の幹線路 自転車乗りがヒーローになる
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髪切って お人形さんみたいだね 日本人形 髪のびるやつ(笑)
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故郷に初めて下る最上川 名句さみだれや学びの友と
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起きられず夢に出てきた羊たち寝るな寝るなと次々ビンタ
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急速に進む秋には追いつけずストーブ点火の初日向かえる
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母宛に かさばる荷物送ろうと ふと気づく雨予報あめ 濡れたらやだな
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点滴で命をつなぐ老猫に謝りながらご飯を食べる
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詩歌しいか詠み己で食し排泄はいせつも行きたい処に自分の足で
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夫からバースデー栗大福 和菓子が好きな妻への気遣い
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閉まらない フックは証、幸せの 異論反論 受け付けません
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日々つまらぬ愛し愛され別れてく生まれ変わりたいなジュリエットに
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無意識に玄関内鍵ロックして水やりの妻締め出し、無言
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黒喪服 今日はよく見る あちこちで 季節の変わりは 身罷り多し
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