朝鮮人を「五十五銭」で迫害せし大震災時の狂気の慚愧
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寂しさをちぎって伸ばして封をして やけに貼り付く餃子の記憶
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なきあとののこる目尻とその頬のやわさいとしさ ことばにならぬ
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魚の皮を剥いだオーロラの美しさをチゲ鍋で知るなんて
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目の前で 電車の異音 立往生 北風刺して 急ぎ駅出る
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神さまはきっとあのひとそこのひと わたし以外はみなひとでなし
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年末も近づき特番多くなり どれかはうっかり見逃しそうで
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友人が送ってくれるシュトーレン 昨年もいただきダントツ美味なる
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遠い君最近教えてくれた曲どうせ二人で聴いてたんでしょ?
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若き頃 こんな老後を 知らなんだ 生き延びるとは 年老いるとは
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65 職安通い 幸せか 枯葉が揺れる 暖冬の暮
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年の瀬に 職安通い 暖冬の 風が嬉しや 涙も出ない
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美しい 心を持った 人は今 何人ぐらい 幸せなのか
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幸せは 心の中に あるもんだ そんな気持ちに なりたいもんだ
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我思う 金がなんだよ 学歴が 職歴なんか・・・ そう思いたい
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金あらば 死ぬまで楽に いられると 信じる人が かなりいるよう
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啄木と 同じ気持ちに なったのよ 働いたのに 貧乏暮らし
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帰る息子のテールランプを見送りて次の再会指折りており
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65 過ぎれば何か 変るのよ 失業手当も 出ないわけだし
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ばらばらな日常に服を着せること。私が短歌を作るということ。
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職安の アクリル板が 区別する 困った人と 困らない人
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書類ミス出して気がつき慌てるも 役所気付かずそのまんまパス
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花梅の 蕾ふくらむ 冬の日に 甘い苺を お供えにする
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たこ焼きとお好み焼きは飲み物だ 関西人の粉もんあるある
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緩いのかきつ過ぎるのか子の指に探り探りで絆創膏巻く
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うまい棒二本おまけで貰い受け毎年減ってく年賀状買う
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小学生の私に遭えば未来には不幸になると教えてやりたい
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裏表あるほんとうをもう待たずその黒髪の霜を落として
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幾つもの予定の波に溺れそう 目の前一つやっつけ息継ぎ
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神さまは人の心のなかにいる みえないものは大抵そうです
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