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月を撃て。あの空の裏に魔女がいる。夢よ砕けよ。幻を撃て。
1
「これ買いたい」とゴネる
他所
(
よそ
)
の子を見つつ、「『買って』だろ」と思う。性格が悪いので。
1
凶星を配置す、血刃走る春がお前を喰らふやうに配置す
1
日曜の夜のエクレア、
蝙蝠
(
こうもり
)
のピアスと薄い詩集と銃と
1
妻と子の名消えし住民票を得てストロングゼロとひとり帰らむ
2
いずれにも拡がって散るそういえばわたしたち熱射病でしたね
1
「映画観よ!」 日曜、洋画 10時半 いつもオチは 僕しか知らない
2
「ほら起きて!」 車でうたた寝 先に行く 母の尻についたホッカイロ
1
有り余る 幸せ買って 「かわいそう」 これ以上は 腐らせちゃうよ
1
どこか遠く連れていってくれない君は君こそは水曜日よりの使者
0
スカイリムMODを入れてMOD入れMODの後にMODを入れる
0
排水口 絡まりし我が毛 取除く 俺は確かに消耗中だ
2
「なんとかの蟹」とか言ってごめんなさい 良い映画です『聲の形』は
2
女学生瞬くように手話をして 言葉の雪が車内に積もる
12
「もう寝るの?」 母の寝顔に ささやいて そっともうふを もう一枚
2
思い出は 古くなるほど きらめいて 思い出すほど 悲しくなって
3
親孝行 たまには外食 「何食べる?」 おなかいっぱい なんでもたべるよ
2
夜もすがら君の電話の声聞いて眠る私は何者だろう
1
フルグラに牛乳かけて食べる朝 愛しい君がもういない朝
1
クーラーの効きし夜に二人してタオルケットから覗く深海
3
超豪華おふとんドレスで舞踏会6時のアラーム魔法とけるまで
2
君が残したビニル傘開きたれば 茶色く縮れし桜の花びら
4
星売りは春の嵐を待つて
居
(
を
)
り はるかな国はいまも永遠
1
横たわるきみに孤独をあげたくてカスミソウの額縁を編む
1
「梔子の幻を看取つたのだらう」「
彼
(
あ
)
れはたしかに咲つてゐたさ」
1
接いだ嘘をなぞるふたり/錆びついたペーパームーン/"もっと壊して"
1
( わたし とは海を浸したこの躰)だれもしらない名前をつけて
3
ナルシスト 貴方に独り寂しくて充実してる日よ来い 僕も
0
孤立 身を切られる痛み 何時の日か独り寂しくただ
充
(
み
)
ち実れ
0
独りきり寂しさ全て感じ切り誰かと共に生きたいばかり
0
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