西の果て和魂にぎたま照らす日輪はニライカナイへとにじみ寄る
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邦人の イスラエルから 避難代(三万円) 台湾有事の 避難みすえて /台湾邦人二万人と観光客七千人
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川底の 石ころ拾って 磨く夜 幼き日々の 思い出があった
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夕刻の涼しい風に窓の外 ロールキャベツの香りただよう
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インク塗りエリアを守るひっそりと 勝つか負けるか真剣勝負
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読むよりも雑誌のページをめくるのがわくわくしてる自分がいます
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ふんわりと 金木犀の 風香り 本でも読んで みようかと思う
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老いて行く母の笑顔に癒されて もう少し もう少しだけと 念じてみる
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あの人は雨で絵の具を溶かしていちばんきれいな青を作る
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「無事カエル」お守りのような菓子も買い 酔い止めも買い準備万端
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あなたの頬を伝う雫は雨ですか 雨であってよ、私に拭かせて
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金曜のドライブに備え 休養日 雨だけど海鮮食べに行くのさ
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エレベーターいたらカレーのいい匂い はしゃぎ帰りし息子ら思い出す
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泣いていた君の横顔見ないふりしてた私はコドモだったね
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雨風あめかぜが 風情ふぜいを無視し 色付いろづいた 葉をあっけなく 落ち葉に変えた
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オヤツほしい ちま猫ちゃんの ねばり勝ち あっ間違えた かじり勝ちです(笑)>母はねてた
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息子キミみ見ればそれで大丈夫  明日へ進む準備ができる
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西日差にしびさし全てがキラキラまぶしくて 夕暮ゆうぐれ色のカーテンをひく
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秋の日の 貴方のうしろ歩いてく 金木犀とどんぐりの道
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訃報知り 古いレコード探し出す 子供の頃の推しアーティスト
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つの先にトンボの止まる鬼瓦睨み続ける夕焼けの雲
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砂糖なく戦中戦後の一時期に  料理の甘味に干し柿使ひ
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秋深き隣はオナニする人ぞ奇声を発する癖でわかるよ
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才能は無くとも続けるが大事 朝ドラに励まされ今日も詠む
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木枯らしの歩道を歩くブーツには重力を増す仕掛けがあるか
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今日もまた電車が来るたび人の波山際の街の不吉な広場
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ビル街でこっちのほうが近道とあなたの澄んだ声に惹かれて
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のろくとも牛の如くに一步づつ前に運べば至る桃源
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最上川河口の中洲に白鳥は群れなし降りくる黄昏時に
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最初から大人でしたというような 顔をしながら品川の昼
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