植物も 一生があり 繰り返す 人もだいたい 同じでござる
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種を蒔き 芽が伸び行きて 花が咲く 実が膨らめば 収穫の秋
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秋なのか ちょっと涼しい 話す君 それは困るよ メロンのために
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目も悪い 鼻も病気で 咳も出る 心も病気 愛情不足
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まず自分 まずは自分の 健康を それから自分 自分優先
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鼻紙が みるみるうちに 山となり これは病気だ 医者に行かねば
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呑気やん 他人の苦しみ キャンセルし うつつを抜かす 人の気楽さ
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鼻水が 止まりません 真夜中も ろくに寝れない 薬欲しさよ
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ラスサビは甘く切なく 脱皮したての海老のような柔らかさで
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笹の葉をあわく透かせるほたる火に 笑顔の浮かぶなつかしい人
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降り立つと踵の骨がぶっ刺さるような気がする終電のホーム
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地の塩の塩辛さとは比喩でなく言えばおそらく反社会性
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憧れの人に追いつきまた一つ君進む先眩しい光
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認証のコード何度も弾かれてキーボードさえ毒虫のよう
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二十日目はつかめと 今年の葉月 早や下旬 できる童は 今予習をす
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夕焼けに飛行機雲がよっつあり あっちの人生もあったんだなぁ
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何日も 休んでいれば 解雇され いなくなるのは 必至の帰結
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強くなれ 君に発した 言葉こそ 己がずっと 言われる言葉
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若者は 若さのゆえに 甘えられ 未熟の故に 赦されるから
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年寄りは 若い者にも 利用され 馬鹿にされても 尻尾振るだけ
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疑えば 君と僕には 溝があり 愛も誠意も 存在しない
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うそつきは 悪い人とは 思わぬが 弱い人ほど 嘘が日常
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君の嘘 わかりやすいと 彼氏言う けれど俺には 区別がつかぬ
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栞より あなたに似合うお土産を 探してはまた 手にとる栞
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同じバス 近くに居るの好きなひと 今日はいい日になりそう なるね
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あの子には幸せになってほしいからショートケーキの苺もあげる
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きみと会う前の日いつもご機嫌で 遠足の日の前日みたいだ
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タクシーの運転手さんくれた飴 濃ゆいミルクの甘さ蘇る
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バッグ底 なんのゴミだろ? タクシーで駆けつけたときもらった飴だ
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この星の「ヒト」という種は寂しさを隠して笑う特徴がある
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