針は0時 暗闇の中大雨にかき消されてく愛しいこの日
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一人では生きていけないからどうかあなたの針を私に刺して
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ああどうか無能な僕を愛してよ対価はきちんと支払うからさ
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仕舞い込み大事に抱え込んでてもくすみもしない夏の煌めき
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約束はまだ果たされず青林檎 ヨハネの首級しるしその味を問う
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大切な言葉は決して言わんからなーんてウソウソめっちゃ言うよ
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振りかぶりつつ来るバタ子さん ごらんこれがおまえのあたらしい顔よ
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人からの評価もらうの大変だ自分がいいと思っていれば
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夜車から流れるラジオって何かいいよね今がめちゃいい
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虚しきはただの一度も着けぬまま持ち去られたるシトロンの指輪
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おびただしい数のUFO押し寄せてあの夏あなたはお姉ちゃんになる
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半夏生 雨が降りだし少しずつ匂いの変わっていく駐車場
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生まれ変わったら白木の家具になりましょうそして窓辺で蛍を見ましょう
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知りすぎたアンゴルモアの七の月二十歳になれず死ぬ予定です
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証人が神の教えのチラシ持ち何も渡さずアパートを去る
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つながりを語るエホバに「つい最近離婚済みです」告げて沈黙
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真夜中に甘い吐息をただ感じ我が血の味はさぞ甘かろう
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漆黒の君の瞳に映る僕時計の針が大きく音立て
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教育も医療も福祉も労働もどこもかしこも「場所」がんでる
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摩擦熱自分の形合うように抜いた空気の境はぎざぎざ
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白鷺も翔ぶこと忘れ コンクリの川底歩く 水遊びの日
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旨い餃子十八個食べた夜プレモルを出すセンスを嘆く
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言うなれば 弱冷房車な人がいい 私もなるたけそうでありたい
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家庭科を何も活かせずぼくはただりっしんべんに空を添えてた
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くらき空とくらき海もまたあるものと切り裂けずにゐる水平線よ
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みづ色のとんぼの眼鏡をかけてみむ空へ想ひをとき放てるやう
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濃く薄くあぢさゐの色にたな引きて夕暮れを待つ空のありぬる
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暗い部屋 ここも居場所じゃ ないはずだ ポジティブなのか ネガティブなのか
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一日の終わりの空に何を思う 世の人は呼ぶ くれない色と
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僕、君の「ともだち」 僕じゃ君の頼りになれないって知ってるよ
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