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真夜中のファミレスに棲む
獏
(
ばく
)
の
児
(
こ
)
が僕のポテトをじっと見るので
8
僕はただ君の手のひら刻まれた皺の一つ一つに触れていたい
2
君エロス にランタンの油を 垂らさぬよう 今見た素顔は 黙っておくね
2
0時発 東京行きの 深夜バス 僕の未来は 何処に向かうの?
2
洗濯機の音を聞いて目を閉じる。このまま聴こえなくなればいい。
1
ここからは 見ることはでき ないけれど 君は私の 南十字座
2
リビングにこもった熱と細く引いた窓から這入る冬の境いめ
3
恋に燃え
燦燦
(
さんさん
)
と光る 惑星も いつしか燃え尽き 滅ぶ運命?
2
窓の外 遠く見つめて 突然の ノスタルジーは 冬のせいかな
1
Avec
(
アヴェック
)
が 騒ぐ聖夜の
壁隣
(
かべどなり
)
寒々
(
さむざむ
)
し夜を ひとりかも寝む
2
隣席 はっきりと映る 横顔は 私のみ知る 君の魅力だ
2
骨までも灼かれる覚悟があるのならあの子の星を飲み込めばいい
2
世 界 と の 距 離 の 調 節 し た と し て 、私と私はゼロ距離 狂う
4
式場のうらで煙草に火をつけてお
呪
(
まじな
)
いするあなたの門出
5
あの日からこわれたまんま、わたしには (あたしには) もう、なにもないから
2
夕飯にタコ焼き購入2割引、帰路の家からシチューの香り
7
君くれる ショートケーキの 苺さえ 嫌いになった 余桃の罪か
3
この店もまた紙袋思い出す刑事コロンボ持つグシャグシャのやつ
7
バァバァの うろつきまわる とめるのは たのしみひとつ うばうのかもと
13
アパートの五階廊下からほど遠く花火が見える夜の静けさ
6
その時はその時でまた恋がある 田中絹代の映画を観つつ
3
嬌声
(
きょうせい
)
を 天に響かせ 鳴く猫の
聲
(
こえ
)
聞
(
き
)
くときぞ 夜は
愉
(
たの
)
しき
2
君がため
春夜
(
はるよ
)
に
独
(
ひと
)
り
土筆
(
つくし
)
摘
(
つ
)
む わが
衣手
(
ころもで
)
に 雪は降りつつ
1
SNS誹謗中傷吐く人の顔の見えない醜さを見る
14
難波津
(
なにわづ
)
に
匂
(
にほ
)
ひ
盛
(
さか
)
るは
栗
(
くり
)
の花 秋よ来たるな 実結ぶ時まで
2
気怠げな 猫のあくびと 有線と ミルク煮詰める 音がするだけ
8
会いたくて 車とばして 四、五時間 逢瀬の先は 喜寿のじいちゃん
9
暮れゆく日 もうじき焼き鳥囲む会 鶏皮かつては30円也
6
ひとの代の
紅葉
(
もみぢ
)
は
時雨
(
しぐ
)
れて うつるものの 我が絵に染みたる 色ぞ変わらじ
2
終盤に
(
)
貴方の残す
一駒
(
ひとこま
)
に なりたいと願う チェス盤の上
1
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