谷鍋 仁夏
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やなべにかです。

君に何があったんだろう、「僕」から「俺」に変わった火曜日の朝
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尸の形になって階段の一番上で憂鬱ごっこ
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蒲公英たんぽぽを真似て爪先で跳ねてみても1秒もたず影を強く踏む
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まだ知らぬすべての人にもの言わぬ白紙のままで逢えたらいいのに
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「えっ、マジで?生きてて偉いね、そんなんで。焼肉行こうよ、奢るから」 君のこと全然わかんないんだけど、君が死んだら僕は悲しい 
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文明の灯りが消えた宙を見たい そんときゃ僕もいないんだけど
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夢?希望?郷愁?感謝?愛?絆?「そこに無ければ無いですねー」
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火をつけて燃やしてやりたい隣から見たら私も隣の芝生
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午後63317秒 青が黒になるのを見張ってた
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その春の一番はじめのふきのとうみたいにパン屋の袋をいだ
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霜ばしらを踏まないように歩くのに忙しいので遅刻します
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「もうみんな嫌い、来世は貝がいい」「えっ、世界一かわいいのに?」
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飴細工、蜘蛛の巣、硝子、雪月花、「そういうものになりたかったな」
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冬過ぎて春来たるらし憂鬱の今日もブラックサンダーを買う
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最後になると思っていなかった「またね」 別れのときは遠雷のごと
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薄水の明けの先触れの風誘う花より軽い「早く死にたい」
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「またね」など果たす気も無い それでいい 別れの記憶は桜の渇き
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138億年の青い空がわたしに注ぐ身に余る春
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春風が通れる孔を耳に空ける 誕生日だから精神科へ行く
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