玄関の使い古したスリッパのその片っぽに蜘蛛が巣を張り
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台風が過ぎて涼しさやっと来て名残の雲と空うなる風
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なんとまあこの寒暖差裏庭のコオロギたちも迷っている
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朝起きて嗚呼秋が来たと思えても予報は真夏日しかも雨降り
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昨日(さくじつ)も詠みすぎ十歌ネタが尽き頭抱える凡人である
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雷が落ちると不安停電が慌てて保存制作データ
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雷雨の日スマホを手から滑らせて画面に走る白いイナズマ
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雨が降る雷光る外を見て思い出すのは定番ホラゲ
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真夏日に月見と付いた食べ物を食べながら待つ秋の訪れ
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夜のあけてなほも鳴きをる虫どちよ 鳥っこたちに気をつけなされ
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人生で一度しかない記念の日恩師に見せる最後の勇姿
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「大の里」華々しき優勝で地獄の責め苦の能登の地(ふるさと)灯す
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推していた心優しき選手のアットホームな引退試合
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この雨は季節が変わると告げている晴れるのを待つ秋の訪れ
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雨の日は外に出ないでおとなしく休んでおけと天が告ぐのだ
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雨降ると憧れている先生を思い出すから少し楽しい
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カメムシの大軍おしよせ泣く農家「二十世紀」も涙あふるる 
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このあした風は涼しくなったけど 気はゆるめずに夏さがり待つ
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船乗りが壊血病予防にと唐辛子を港々へひろめたるらし
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秋彼岸 墓前に供えし ぼた餅は 母の好物 笑顔が浮かぶ
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甦る 君と巡りし 奥能登の 海を見下ろす 千枚棚田
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奥能登の 再び起こりし 災害に 友の安否を 確かめ安堵
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秋彼岸 墓参へ向かふ午前四時 父母弔へる朝思ひ出し
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ひとたびも落つる一葉は ふたたびは帰ることなき もとの葉むらに
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窓ひとつ隔て向こうは夜の庭 リリリと高く鳴る夜想曲(ノクターン)
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系統の枝をいろどる末の葉に 幾千劫の隔てをぞ知る
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ひさびさに夫(キミ)と手つなぎ帰り道 ラーメン屋さんの帰りだけれど
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目はスマホ 手は私の胸へ伸びる君の中で引き裂かれる自我
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眠気ってなんだったっけ、と思う夜 たまにあるよね 疲れてるのに
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はしやすめみたいな歌もよいもので なにはともあれ三十一文字(みそひともんじ)
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