けんか凧揚げたら負けじゃ、勝ったとて もといた場所で巻き戻すなり
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今日も又部屋が私を揚げにけり。巻き巻きされて帰りゆくのだ
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男女とは どうしてここまで 違うのか ほんとは君と 愛し合いたい
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君のこと許したつもりはないけどさ、雪の白さを知ってくれれば
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「沼」の沼にハマることもあるんだよ さあ、沼について語ろうじゃないか
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日常は戦場であり、つまり戦場もそういう日常だった
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僕の価値 これしかないと思っていた ただそれは身勝手な諦め
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うまいこと殺し損ねた感情が ゾンビとなって首もとを噛む
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この胸の痛みを止めるためだけに 君をこころに埋めてしまった
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神さまがブログを書くのを止めた日に 止まない雪のその意味を知る
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肉欲に 塗れて時を 潰すより 自ら磨け 他人を助けて
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永遠の 世界に続く 旅路にて 今が行く末 自ら選ぶ
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顔だって二度と見たくはないだから遠いどこかで幸福であれ
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君が目を向けた先にある全部が私になれば、なんて思った
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忌々しいコロナウイルスa.k.aキスを我慢する理性ストッパー
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この雨が旅立つ兄への涙なら強く優しくゆったりと降れ
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「雪だ」と吐いたその白い吐息が 降ってくる雪を溶かす、相殺
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さようなら、どうか元気で幸せに。私の事など忘れてください。
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もう一度あの頃みたいに戻れたら、なんて思いも烏滸がましいね。
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合鍵を返す時が来るなんて。もらった時は思わなかった
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手をつなぎ易いか否かで服選ぶようになったの冬のおかげで
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やたら前向きなことを言う人がいて早死にしそうに見えてならない
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お高めの布団が春の風に乗り遠い場所まで行く夢を見た
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たくさんの甘い言葉をかけたなら トマトは 赤く 甘く 育つかね
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改札は恋人たちに阻まれて くぐってやろうと思う優しさ
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雪の朝友が逝き葬儀は無しと 心で通夜すコロナ恨みつ
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人魚姫でもないのに歩くたび足は痛んで声も出せない
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枯れかけて花瓶の縁へしなだれる お前の言葉は恩知らず
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糸を吐いた女郎蜘蛛の格好をして ハァハァ台所を丁寧に拭く 退院したばかりのステキなヘルパーさん
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祈るように 胸を掴んだその拳 届け と願う 僕の無力さ
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