置き去りのチョコの気持ちは固まってもう暫くは溶けそうもない
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誰よりも愛していると思ってた冷めたみたいにチョコを置く棚
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容量が不足してます月額で云々言われて削除する記憶
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ファミリーやシェアと書かれた菓子を持ち弾けた柄もひとりで食べる
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ここは何処?わたしはわたし。ならたぶん大丈夫だよねって笑おう
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心臓の止まる準備ができてなお珈琲豆を買い継ぐ矛盾
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はるくれば (台湾)観光客の 紹介す 「氷菓」みている ごうごうあにめ で
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今宵また 熱が上がるの 恐ろしく 天然水みずを並べて 夜を迎ふる
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これ以上傷つきたくない 炭酸のグラスのふちに溜まっていたい
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友チョコだって 嘘ついた 赤い耳に 気付かないでいて
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ベルマーク ついてる商品しなは 減ったけど 切り取りためて あの子に渡す
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内容量だんだん少なくなるポテチ 胃もたれしなくて良きかもしれず
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熱あがり 看護師さんに 天然水みず頼む フットワークの 良さに感謝す
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あの人のさくら貝のよな爪なれば 触ればこぼるる桜の花びら
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病院の待合並ぶ車椅子 影も並んで呼ばれるを待つ
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久々にブラウニー焼く昼下がり甘い香満ちてバレンタインイブ
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自由とは許されること許すこと 清流にうお跳ね上がること
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百六の歳を越えたり伯母の声 細く小さくされど確かに
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伯母の爪百年の余も使いたり 分厚くなりて我には切れず
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太陽のように明るいあの人がわたしの影と溶け合っている
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丁寧な暮らしをしてみる 野菜の水切りで道具使うとかしゃらくせぇ〜 
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小さき手 これはなあにと 輝いて そうだね土筆つくしは まだ読めないか
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あの日あの時あの場所で 勇気があってよかった 偉いぞ私
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そういえば みたいに渡す チョコひとつ ほんとは ついでじゃないけれど
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未だなお 冷たさ残る 空の下 かすかに登る 春の土の香
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海近く、ひだまり歩き見た梅の、心に移る、香の残像
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海近く、ひだまり歩き見た梅の香の残像は心に移る。
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ぬくもりにまどろむわれをすくひしはことのはのあみうたかたのうた
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対面を是とする我が家の家風には 馴染めずまなこを地に向け過ごす
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母の解くパズルに付き合いそのうちに 自分の物になるスケルトンかな
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