聞けるはずもなくあえなく別のバス乗っておんなじ街に帰った
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たとえばの話だけどもしわたしが男だったら好きになれそう?
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最寄駅 着くまでの車内に 会話はない 曇った窓に 行ってきます。と
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桜木さくらぎが池へぐいっと花の枝雨打つ水面みなもが気になると見え
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sperma ouvmで出来る宝物 有史以来の不変な何か
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眠れぬこのままも良い枕元飲み損なったトリアゾラム
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霞めども照りこそ増され山のに桜を分けて出づる月影
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ヒサシブリ! アイタカッタヨ! ア・イ・シ・テ・ル! 只今絶賛 妄想中
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ねぇ 君が教えてくれた曲だけど 「LOVE is」何て歌ってたっけ
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柴負ひて山路を下る里人のしばし憩へる花の下陰
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障子窓 やぶれた三角からのぞく 野良猫の目のこちら見る丸
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行き暮れば一夜宿貸せ桜花誰がゆゑ入りて惑ふ山路ぞ
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「これいいよ!」 サザンのアルバム 渡すキミ 今も聞いてる 先輩も聞いてる? 
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誰にでも当てはまる歌詞だけど僕だけの歌みたいに口ずさむ
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満開の桜の陰で鳴きながら愕ごと花を落とせるは鵯
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夜にだけ短歌の神様降りてくる なぜなんだろう静寂のせい
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桜は雨の日に見るのを好む幹くろぐろと花がきわだち
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午前時「キミが初恋だったんだ」 急な告白時間が止まる
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意味のない夜ふかしさえも金曜と土曜の隙間に溶かす春雨
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コルチゾンアドレナリンか崖っぷち外観以外全部変身
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この時代 意外とあるのが 喫煙所 吸いたい人が 結構いるのよ
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チューリップ 「来年こそは植えよう」と 確か去年も 後悔したな
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カフェを出て トイレにダッシュ 二人とも 「バス間に合った?」のメールに笑う
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年齢の 身体の衰え 愚痴にして 丁寧な日々 互いに誓う
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旬野菜 情報交換しながらの 料理談義は 明日への力
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友からの 「きっと似合う」の 一言で 勇気を出して 美容院行く
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友曰く 「韓国料理にハマってる」 一緒に来れて 楽しかったよ
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いつまでも 生きて欲しいと 祈りつつ 今日も飲み行く 父を見送る
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「カラオケ」に 「花見に行く」に 「テニスする」 理由をつけては 飲み歩く父
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新しく 短歌を始め ときめいて Loftでノート わくわく選ぶ
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