あなたのこと許せないからまっすぐに呪いをかける無垢な呪いよ
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もう二度と離さないでよ この夜を思い出にしたら許さないから
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一ミリも見えなくなるまで折りたたむ 歯車はもう回り始めた
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もういいや自分探しの旅に出ます  ドッペルゲンガーに会いに行く
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思い出を 混ぜたら歌は こんなにも 強く哀しく 優しくなって
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ふるさとの星には一生勝てっこない でもねあのビル綺麗だよ
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寂しさに今にも消えてしまいそう。誰か助けて。愛して抱いて
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僕はもう頑張れないかも 毎日に押しつぶされて押し花になる
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しょうが焼きの肉炒めつつ 脳内は 明日の売り出しの献立組めり
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増える推し 上がる死亡率 年々と 片手を越えて数えるのを止めた
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優しさが滲み出るのは電話後の受話器戻したときの静けさ
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ハトがいる 都会の駅は ハトがいる あとはカラスと ツバメもいるぞ
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神の御前 泰平祈願の玉串奉奠 だれかれ先だと 春の乱
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ヒトリキリ ぬるい世風に背を向けて 鏡の如き月と語らう
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メガネ棚 買わぬメガネを手に取って あの横顔を思い浮かべる
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西の空 雲の隙間に 光差し 天使の梯子 幸運の予感
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野良猫が小屋で子を産み母子ともに避妊手術をした今日の話題
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タンポポの綿毛とばして日が暮れて買い物袋と君とご帰宅
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向かい合いはにかみ笑い尿ゆまりする携帯便座持ち歩く旅
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不成就日 いいことなくもないみたい 合わなんだキャリーの返品案内>詐欺メールじゃないだろな
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春が来て筆箱の中の高いペン 今か今かとその時を待つ
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カウンターだけのお店に連れて行く まだそこまでの関係じゃない
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押入れの母の日記は少女趣味  地続きだとは思えぬ4月
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癖毛とか 変な形の眉だとか 出っ歯だとかを愛させてくれ
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したあとの京阪電車は生ぬるく  含み笑いの朝の太陽
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酷使した目頭おさえ乗る電車 まるで揺籃 おとなも眠る
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バテぎみだ 春と夏との せめぎあい 身体思えば つわを煮ようか
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落ち込んでいる僕のこと好きならば小さなことで狂い続けよう
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未経験 飛び込んでみて わかること 頭でっかち やれば楽しい
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はっさくを四つ袋でまとめ買い 必ず一つはハズレは混じるよ
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