うっすらと 空にも街にもベールして 優しく覆う春霞かな
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昼過ぎの 各停電車に流れゆく 時間ゆったり 降りたくないな
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進歩だが ころころ変わる真実に 何が良いとか何も言えない
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不満ばかり言うんだからと不満言い無限に続く不満の連鎖
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ありふれた 君達だけど この庭に いないと寂しいパンジーの花
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水面から底に佇む藻の日陰 そっと凝らせば雑魚の営み
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この頃は安定剤をよく使う薬が効いたら今が変わるか
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つまらない生きているのが嫌になる心当たりに引き込まれ居る
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お名前を呼べど気付かぬ若者よ 医院でヘッドホン付けてくれるな
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前の大根 ツナ缶とともに消費して 次の大ぶりが控えているんだ>とりあえず豚バラ大根
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ものぐさな主婦あるあるか?一人飯 サラダこしらえ キッチンで食ふ
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山霞む空の機嫌を確かめて 落ち込んでるとにっこりお日様
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目が覚めて横目に映るスリッパで 寝相の悪さに寝癖抑える
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孤独へ誘おうとする手を振り払う ほんとにひとりになってしまうから 
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間違えた!出逢うべきひと間違えた! 間違えたのはタイミングかもよ?
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美しい思い出だけをここに置き 無言で飛び去る赤い風船
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ぎこちなく たぐりあゆみし 三十年みととせの かけがえのなき 糸をはなさず
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最期まで 桜のように 居てほしい 満開しらぬ 母にあれども
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ねこの手が ベッドのフチに よっつ並び そっと何かを訴えている(おひる?)
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のんあるのワインの休日 昨夜飲み ワインを飲んだ気になりよく寝た
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不用意に動かす頭ゆうらりとゆらぐ構える少しだけ待つ
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猪口ちょこをチョコと聞き間違えし幼子おさなごも今は「本命・義理・友」を分け
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毎日が バレンタインデー だとしたら 浮足立つよな 甘い日々かな
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「愛されたことも愛したこともない そんなわたしが」 なんで子を産む?
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悪者にして斬り捨てて守れども 夢に出てくる君は愛しい
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僕と君の踏む飛び石を合わせたら交わることなく二列ができる
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陸塊はつめたいふすま 天球をベッドメリーに詩人はねむる
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元気ですお陰様でと言われても私は何もしておりません
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ここにきて そばにいてとまだ顔も知らない運命だれかにむかって叫ぶ
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亡くなった方安らかに 生けるもの健やかにあれ今日も一日
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