散歩地で そよぎし風に 導かれ 行くあてもなく 足の向くままに
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いつの間にか街はみどり初夏の風 妻推し活へお洒落などして
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辛い時にかける言葉の正解が実は「がんばれ」だったりする
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ねこそだて ときには色々あるけれど かわいいわが 日々是好日
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ねこケロケロ 飛び起き片付け 2時間後 オナカスイタと 細切れ睡眠
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たいちょうの わるいときには ねこだって あまえたいのよ おひざをフミフミ
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己の名前と同じタヌキが 動物園で幸せを享受している 
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気がつけば 薄紅色から萌ゆる緑へ 春は短し されど愛しき 
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子育てをやり直したとてきっとまた同じ事してしまう気がする
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子育ては遂に終わりぬ 精一杯渡した想いが届かないまま
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∫希死念慮=実行+まともに生きたい (死にたいの気持ちが積分実行へ 積分定数本音の形)
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腫れぼったい目を隠してる伊達メガネ あの電話だね話を聞くよ
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教室のカーテンの中に隠れてる 同級生を皆で無視する
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悪いのはいつも俺だね狡いわよ いつもそうして話は終わり
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お祈りが受信ボックス溜まってく そろそろ奇跡起きてほしいよ
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離婚して結婚指輪を売りに行く ただプラチナの重さの値段
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勝ち筋の見えぬ人生諦めず 書けぬ一行原稿眺め
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間違えた。年齢欄は気をつけよう。 今日から僕は三十一歳。
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客足のいまだ戻らぬ買い物のバスに乗り込む勇気が出ない
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静けさにふと火がついてはじけゆく唐揚げに似た恋をしました
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昼過ぎて夕来にけらし白妙しろたへころも取り込むばば軽業かるわざ
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すれちがう時に少しだけ傘をすぼめる 冷たい雨に沁みる優しさ
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子と言えど ひとの人生 受け入れて見守るしかない無力の辛さ
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子は生きているだけでいい 何度でも自分に思い込ませる苦しさ
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心配してもしなくても結果は変わらない それでも全てに心配は宿る
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風なのかそれとも地震のせいなのか アルミサッシがガタガタガタガタ
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困難は 越えてゆく前 高い山 越えた後には 素晴らしい山
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貴方から借りっぱなしのボールペン 貴方のモノを握っていたくて
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子育てがし難い国になるのかと 憂いてみても吾は独り身
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ハンガーがベランダガラスをノックする 春の嵐の不法侵入
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