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くつひもは踊り出せども散り散りになることはなし かたや桜は
4
歌えないカナリアなんてほつとけよ戀でもすればまた謳うから 2020-3-9
3
白酒に酔わされ抱かれ紙の雛 一夜の恋の明ければ川へ 2020-3-9
0
しづかなるしろき炎のたつみればもくれんのはな咲きいでにけり
1
風船の易く吹き飛ぶ始まっていない恋にもすがりたくなる
1
ぼさぼさの毛並みのままでいる
幼鳥
(
ぼく
)
にてっきり巣立ちなど来ぬのかと
4
丸まって ただそこに寝ていた三角耳 今はもういない 大好きだったよ
5
たちまちに歴史となった、みなさんが痒い名乗りを上げていたこと
1
O
(
2
)
を 吸ってCo
(
2
)
を出す ただそれだけに 使う体力
6
金剛の 心と言われ 苦笑い 実は意外と 砕けやすいの
4
この間 餌付けしてみた 野良猫は 僕を見かけて 頬すり寄せる
4
まるで今までに歩いた道程が自分のものじゃないようで笑う
2
伝わらぬこと伝わってこないこと遠くにいても近くにいても
5
欲しいのは手放しの自由ではなくて100mの鎖、あと小屋
3
かたかりし冬の結ぼれほどきつつ鳴くややよひのうぐひすの声
2
正常位のまねごとをする子どもらに祝福よあれ ひかりに満ちて
2
三月のれたすせろりはふらんすの 少女のごとし生のまま食う
9
この街にたしかミスドがあったはず 春一番もきっと吹くはず
4
松の木のひょろりと残り語るかに あまたの人の消え去りしこと
1
いつの間にか合わなくなったあの人はまた明日ねがさよならでした
5
「本日のマスク納品ありません。次回の入荷も未定となります」
5
薄桃のたわわに揺れるタラコの実 我が身に注ぐ命のスープ
4
令和にて 世間を賑わす 流行り風邪
(
はやりかぜ
)
コロナコロナと 猿も騒がし
2
卒業のあくるひ髪を染めにゆくきみのひとみのかがやける春
2
蕃殖
(
はんしょく
)
する
冠
(
かんむり
)
しとど世を濡らし都市の空気を(不)自由にする
2
慣れすぎたかたいふとんの肌ざわり 指はまた梱包材を割る
1
メルカリで買った心が不良品で、すぐに時間を止めてけつかる
0
寒空をまどう土星をつかまえて夜這いをかける夢をみました
1
おいしさに免じて許してあげるけどとんじるじゃなくてこれはぶたじる
3
はだしでしか歩かなかった頃のわれガラスも石も傷が覚えて
4
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