Utakata
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ああ今朝も夢を見ていた 懐かしい匂いがしていた 戻れない街
3
露と落ち露と消えにしわが身だってさ そっかぁ俺らも露だったのかぁ
3
いま君は波の下からぼくを射て天のひかりは全てたましひ
7
畑起こしうねりうねりと耕せり 春陽を浴びて遠く見渡せり
2
飛梅よ 主なしとて 常世に舞う 先行き見えぬ 我を後目に
0
右を行く 夕日の君の背 振り返らん 僕は左の 道すがら
0
傘ささず 出て行く君を 見送ると 強がる振りの 頬濡らす
1
知らないという幸せをどかどかと歩く上階の住民はもつ
5
振り向かず岐路に立つ 君 消えた先 ずっと見ている 鳴るクラクション
1
責められたような気がしたときにこそ縛られている
拘
(
こだわ
)
りがある
6
横たわる線路が無数の枕木で無数の夢を並行にみる
9
桃の花丹精込めて植えられて ささやかな香り仲春過ぎまで
1
ゆきやなぎ咲きそめにけりわが妹が衣はるさめ降りみ降らずみ
1
嘆いても 西へ太陽沈み落つ 暗闇拒んだ夕日残して
6
軽やかに呼ぶ声遠く春の余波 水槽越しの呼吸困難
2
くつひもは踊り出せども散り散りになることはなし かたや桜は
4
歌えないカナリアなんてほつとけよ戀でもすればまた謳うから 2020-3-9
3
白酒に酔わされ抱かれ紙の雛 一夜の恋の明ければ川へ 2020-3-9
0
しづかなるしろき炎のたつみればもくれんのはな咲きいでにけり
1
風船の易く吹き飛ぶ始まっていない恋にもすがりたくなる
1
ぼさぼさの毛並みのままでいる
幼鳥
(
ぼく
)
にてっきり巣立ちなど来ぬのかと
4
丸まって ただそこに寝ていた三角耳 今はもういない 大好きだったよ
5
たちまちに歴史となった、みなさんが痒い名乗りを上げていたこと
1
O
(
2
)
を 吸ってCo
(
2
)
を出す ただそれだけに 使う体力
6
金剛の 心と言われ 苦笑い 実は意外と 砕けやすいの
4
この間 餌付けしてみた 野良猫は 僕を見かけて 頬すり寄せる
4
まるで今までに歩いた道程が自分のものじゃないようで笑う
2
伝わらぬこと伝わってこないこと遠くにいても近くにいても
5
欲しいのは手放しの自由ではなくて100mの鎖、あと小屋
3
かたかりし冬の結ぼれほどきつつ鳴くややよひのうぐひすの声
2
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