Utakata
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さとなか
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義務教育を修了しました。
前髪にアイロンを通して櫛で梳く 揃ったそれは鎧に似ている
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しんしんと降る静けさと「雪えぐい」 TLの様子は熱を帯びゆく
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黒煙が立ち上ったら軽くなる 欠片の骨を胸に、祈った
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年の瀬を布団の中で過ごす今日 ブルーライトが闇夜を照らす
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ストローを支える指のうごめいて 長蛇のごとくしなやかに撫でる
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二人して買ったカップのコーヒーの あったかいねと湯気を分けあう
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突っ伏して感じる机のひややかさ 火照った頬の温度を奪って
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「半分ね」もらったりんごの数は奇数 齧って渡したきょうだいだから
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どんよりと沈んだ空にいちょう並木 澄み切っている空より、あるいは
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月末のおなかの痛むその朝に トラック突っ込み眼前にて止まる
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白髪の片手に袋ぶら下げて 半透明に滲む深緋
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