鼻唄のメロディはいつも楽しげでただこの唄はいつか終わるね
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さよならは言わないつもりと決めていていつもまたねと言う私だけ
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海を見る海を見ているつもりでね私が見ていたのは境い目の青
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幼子の駄々をこぬるを見つめおり私は違う世界に生きる
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美しく正しく生きてくださいねそうして嘘がまた増えていく
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笑顔がねきみのえくぼをつくるけど尖った爪楊枝は口の中
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ベッドではねむりにはいる瞬間にいつかの残像ふと思い出す
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街歩き電車に乗って人と会い私は密かに十字架を切る
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頭胸左右両肩指二本十字架を切る朝がはじまる
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労働と酒と男と女とでこの世の63%ができる
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音のない世界に生きる人想うそれにはそれの豊かさがある
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風強く夜闇煙草に火をつける庇う左手女のまつげ
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カクテルの甘い香りに誘われて今晩朝までいてもいいのよ?
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コツコツと時計の針の刻むのは私の残りの命の欠片
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伊勢丹に並ぶ数々の魔法、女に生まれた夢と希望よ
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甘くなく苦くもないねチョコレート舌でなぞった唇と耳
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ふと思う大人になるってなにかなあきっと子どもになりたくなること
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バラバラに割れたガラスのような夜いつもと同じ場所にぬいぐるみ
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刃物持ち火をつけ焼いてしまおうか野菜炒めを作るだけだよ
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夢を追い夢を叶えるある者は夢を諦め棄てる東京
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貝殻を拾い集めて太古にはこれが貨幣であった儚さ
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こんなにもこんなにもこんなにもなのにジンジャーエールはいつもの味で
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目の前のピンクの薔薇が枯れるころ私は新しい道をゆく
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おやすみと言い合える人がいなくてもぬいぐるみさんに言うよ「おやすみ」
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草むらにひときわ輝く白い猫ハッと思えばただのゴミ袋
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素直だと言われることもあるけれど素直は人を傷つけるから
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いつだって僕を励まし慰めた歌のようには生きれないけど
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大好きな人と私とお互いに大好き同士でいられる奇跡
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ふわふわり 浮かんで消える シャボン玉 舞台の上の 幼い少女
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うつくしい 鳥の羽を ペン先につける 書いた言葉が 飛んでゆくよに
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