大切なことなので一度しか言いません大切なことは一度だけ言う
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月が欠け たからといって なんだろう 梨も齧れば 消えていくのに
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十二時になりましたのでここからは残念ながらただの蜘蛛です
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学食の帝王然たるカツカレー 誰かあいつに羽根をつけろよ
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餃子には羽根がついてる それを食う 我らの背中 なぜ羽根がない
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ギロチンの中古売ります使えます血は洗剤で落ちませんけど
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請いすぎた愛はどろどろ 唇の垂らす言葉は洗剤の味
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言われたらわかることしか気づけない もしかして君に興味ない?
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誰のため?センチな歌詞に濡れた頬 星降る空に流れた溜め息
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揺らぐ視界定まらないと手を伸ばす 四角い箱とコーヒーカップ
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ぎこちない手編みの帽子くれた冬 もつれた糸は解けたままで
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目が合っただけでトキメキ持てた頃 世界のすべては液晶の中に
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猫を飼う責任持てず きょうもまた 保護猫カフェに寄付をしている
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愛のない 言葉は耳に 届けども 愛ある気持ち なかなか気づかず
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誘ってももう行かないよパパと行く動物園はお馬だけだもん
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行くたびにいつも思うの水族館その場で握ってくれたらなあと
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「ねぇ明日、水族館行こ?」予定とか何もかも横によけちゃって「行く!」
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閉ざされた 僕の心の 合鍵を 持ってる人に持ってる人は 巡り合いたい何処にいるのか
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パンケーキ 味も匂いも ビジュアルも 何より可愛い 名前がステキ
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二次会は 「楽しかった」の 延長で 「あと少しだけ」が 始まる時間
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シンプルが 好きだと君が 言ったから 無地を手にする 癖が抜けない
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絶望と 詩作の因果は 明らかで 紙一重だと 筆を走らせ
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酔いさまし どれがオリオン? 問う君の 火照った頬を 直視できずに
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奥の歯にパイナップルが挟まったような発言真意知りたい
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自宅でもコンビニでもヒヤッまだ入れぬ暖房便座節電の冬
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変更を余儀なくされて妻の髪染まず漂うコロナ禍の海
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溜まってた会計資料糊付けし 令和と平成あいだ見つめる
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過疎地ほど遠隔授業推し進め 都会追い越せシブカワバレー
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運命は信じないけど君が好きと言ってた朝のラジオ番組
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朝焼けの濃いオレンジで目が覚めること 生きるのはそれだけのこと
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