草取りに精を出しててふと思う 誰かが俺を抜きに来ている
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空港に独特の匂いあるという 日本空港 醤油とカツオ
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春キャベツだらけの焼きそば したと聞き 母の焼きそば食べたいと連打
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占いの 運気最高 気分良く 期待したけど 運気下降さ
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ため息で 始まる朝は日差しさえ 疎ましく感じる 土曜日の朝
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深川で故郷の法事思い出す仕出し弁当のような匂い
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空っぽの花瓶だけある早いとこ 春を見つけて挿しにいかねば
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私はね 豚を殺したことはない だけどスーパーで 豚肉を買う
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花びらの先まで水を送るのは 根っこが背負う 地獄の仕事
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人間は人間ばかりに捕らわれる 人間以外を喰ってるくせに
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やっぱりさ電話の声は特別だ 昭和生まれのふたりの意見
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人と会い 人を愛して 和む今日 人と別れて 人を探して
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風掴む 空と手繋ぎ ハグレモノ 雲鷲掴み 自ら不自由を
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往年の フォークシンガー追っかけて 東京名古屋大阪高知
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大嫌い。貴方のその目も、その顔も。妙に優しいその性格も。
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嵐吹き 山をも超えて 声届く  誰かの泣き声 救えぬ己
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「あるある」をこんなに皆が求めてる 今日までいつも 「ないない」だらけ
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現実の触れ合い恐れヴァーチャルの インターネットで詫びてるつもり
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ちま猫がお腹の上に乗っている 正確に言うと膀胱の上
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ラーメンのスープのみ買い 麺はうどん 安くてうまく ゆでる手間なし
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中国のTVドラマを見て知った 菊花豆腐をうどんに入れる
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芳しき 古本嗅いで 一眠り 「雪国」にいた 駒子と一緒に
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遠い遠い宇宙の果ての何処かにも独りぼっちは居るって奇跡
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羨ましい近所の芝に青ペンキぶちまけながら走ってみたい
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君が忘れていった本の栞を辿って一人文字に埋うずまる
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春服をほとんど着ぬ間に紫陽花の蕾ふくらと梅雨を匂わせ
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言ったよね 家でタバコを 吸わないで その嫌な匂い いまはもうない
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陽は隠れ 北風流れ 揺れる木々 桜前線 しばし足踏み
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幾百里いくひゃくり離れた街に君思う道く人に影重ねつつ
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大丈夫、という言葉の悲しさでつらぬかないでいることの愛
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