零れ落つ木香薔薇の淡い黄と空の青さに想ふ国あり
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ラジオから眠るニュースがいっせいに動き始める月曜日かな
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肉野菜 細かく刻み 味噌味で 炒め煮すれば 万能おかず
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叱られて 冷たい風に 道ただし ひばりチルチル 陽は強くあり
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身の丈で 楽しむ母を 真似しつつ 少し上視る 気持ちも持とう
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短歌には馴染みがなかった、でもいいね 三十一文字みそひともじは私を責めない
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ベルギーワッフル食べてもここは日本 孤独の海に囲まれている
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もう過去は振り返らないと照明を全て消したら学校に行く
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すばしこいエンダーマンに三乙し世界を未だ救えずにいる
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サヨナラを待ってる時間はとてもつらい もういいから早くってくれ
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何故自分が輝いてるのかわからない星がいるなら宇宙も愛せる
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豚汁を温め直す食卓にミシュランアプリ登場のニュース
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朝起きて 夢の中でも逢えないを 自分に嘆き 今日をいきる
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自らの 面倒と恥を 他人事ひとごとに するしかなくて 二度童子なの
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右腕の同じ部分の同じ位置穴ボコボコの血管ごめん
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春節の 千歳緑は梅雨を呼び 蒼く茂りて 夏は間近と
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真夜中は 空気が薄くて 苦しいの あなたの酸素を 分けてもらうわ
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洗濯機回す義母の葬儀前働き者の義母に似た妻
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「夫」とか「妻」とか呼べる人をもつ人たちの国でしたねここは
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見回せば周りがみんな既婚者で、鯱の魚影が横切ってゆく
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高慢に見えないように卑屈にも見えないように座る練習
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何故産んだ、ついに私も聞いたんだ。ただあなたに、会いたかった。
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二人とも最後になると知っていて、観光地往く「わ」か「れ」のナンバー
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海底の真白き珊瑚悲しみて真珠は落ちる 人魚の墓場
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失敗をいっぱい詰めた一杯で開けっぱなしの夜に乾杯
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置き去り横目で好きな物には蓋をして、いつのまにが迷子だね
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わかりやすい肩書が足りない分を笑顔で埋めざるを得ぬ日もある
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どこまでは話していいか脳内の発火が加速してゆく「雑談」
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ふろあがり あぁめんどくせ めんどくせ すきんけあして どらいやあだる
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りんなちゃんGPTはどうなのとおずおず聞けばいい感じらし
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