きらきらと零れた光のように咲く桜に脳内でシャッター押す
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眠る前 枕に落ちてきた歌は起きる頃には溶けてなくなる
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雪どけの木漏れ日浴びてアスファルト君と明日は歩きたい路
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ポエム詠むような気持ちにさせられる 恋はやはり盲目病もうもくやまい
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去ってゆく ひとりの冬を見送って 出会うこの春もう離さぬと
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雨降りの、春は冷めつつ、荷物持ち。買い物袋、麺類一つ。
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にわか雨、濡るるあなたの荷物持ち。今晩春雨、単純メニュー。
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あれが駄目 これが駄目でも それがある 諦めるなよ 道は見つかる
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人生は 歩いて来た道 辿るより 新しき道 踏み出す勇気
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蔓防が 終わった途端 嵐来て コロナよさらば 消えてなくなれ
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ベランダの 防鳥ネットが 宙を舞い 春の嵐の 後始末かな
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現実が 夢よりよいと 思えたら 閉じた心が 開いて発芽
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いつの日か忘れてしまう君の爪の形を酷く好きだったこと
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はじめての行った場所へ数年後、 「ふたりで」ではなく、いつもの「ひとり」
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砕かれて鏡の上に雨ぞ降る 欠片に映る過ぎし春へと
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あのうお座 ロマンティックが好物で 詩に溺れつつお酔いでいるね
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外国語 見るとワクワクする君と同じで私、日本語が好き
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人間も殻を破ってカラフルに回り出したら 春はもうすぐ
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そうじゃないそうじゃないっと首を振り今日もここから出られなかった
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どこまでが仕様なのかと問い合わせようにも神はもう死んでいる
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津屋川の桜並木に寄生木がブーケのように空を跳んでる
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春という根拠のもとに髪を切る 誰も知らない我が参上
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眠たいな 紙擦れの音 マグカップ 小説の中に わたしはいない
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雨音が パタパタ落ちる 楽しさに 心なごみて ふと空を見る 
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貧しきは 卑しき心 育てれば もらえるものは 全てもらいて
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父もまた 一人夜更けに 苦しみて 喘息のため 息も絶え絶え
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ツカツカと誰の足音かと尋ねてみれば 生き急いでる自らの音
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銅像と化してしまう出勤日。 まだかまだかと待ち遠しき休み
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三十一文字にはならないことばかり考えている まだ生きている
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春だね。と言いたいがため桜とか三十一文字に詰め込んでみたり
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