お空から透明大地へおっこちたバラバラバラ今日は遠足
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来し方の頭の塵がびい玉に はじけ転がり三十一字
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童貞と董卓って似てるなと三国志好きは一度は思う
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銚子より乗りたる長距離バスの中 臙脂えんじの里ゆく夢うつつかな
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ベランダで酒を飲みながら見上げてる夜の帳の見えない星の
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もちもちパンぱくつき喉に詰まりそう 牛乳持つ手に目で感謝
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誕生日いいことあったビームスで二千円のボトムスあった
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もちもちパンぱくつく君が苦しそう ほら言ったでしょ はい牛乳
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デカルトもカントもショーペンハウエルも 読んでないけど息を繋いでく
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くよくよとうじうじしつつ省みる そんな貴方あなたに敬意を表す
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童貞は関係ないの内気なの 性の経験なぜ持ち出すの?
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「童貞がうじうじしてる」? 言わないで 人と人とで出会ってくから
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「メンズリブ短歌」に興味を持ったなら『非モテの品格』ぜひ読んでみて
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短歌でもパクりまくりの「杉田節」依存症者の自覚はあるの
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愚痴こぼし自我の輪郭整える 明日の必要満たす助走に
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弱音とは弱さの音色 緩ませよ 自我の輪郭まずはいっぺん
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辛いなら真っ直ぐ弱音吐けるかい? 君も誰かも傷つかぬため
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「ありがとう」と「ごめんね」を言うばかりの人生で誰かにそう言われるよう生きたく思う
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人生でいつも他人のたすけあり恩ばかりあり身ずまい正す
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おむつなのねむいのそれともごはんなのわからないけど愛しているわ
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煌々と光るホームのタイル貼り数え 始発を待ちふらふらり
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貴方にはかつての気持ちもう無いと髪を洗つて水は濁つて
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翳る部屋ページをめくりめくるめくめくるめくこの世の旅へいざ
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カリカリと 鳴り響くはずの 大部屋に 聞こえてくるのは ピコンピコーン
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千代田線代々木上原駅行きは今から貴方を火星に運び
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残業し何をする気もおきぬ夜 犬「ねぇねぇねぇ遊ぼうよ!」
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眠れずに輾転反側する夜は祖母の手握る幼児に戻る
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はだ寒い夜の空気の向こう側「また会いましょう」「そうしましょう」
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象は泣く、この俺だって愛したい アイスクリームを分け合いながら
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誰が為の 装い問えば 「彼の為」と 侵す背徳 打ち込む楔
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