波よせて 遠ざかりて くりかえし 思い出すのは 春の陽のゆめ
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ごましおをふって食べたい ふるさとでかたまっている 法事の赤飯
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遠き山 光りふりつむ 青白の すんだ雪は 白き打掛
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視地平の南群はいむぶしをめじるしに風食む鳥は雲居より去る
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密室にずる暴力 その素顔 外側からは決して見えぬ
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ユーチューブ飽きちゃったしな何かないか何もないよな寝て休もう
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ああ今日もタイムラインは殺伐さつばつとしている 僕も彷徨さまよっている
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本日は我が家より出ぬ段取りで連休いみじうも好もし
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波止に寄す タグの軋みは お互いの労をねぎらう 小さなお喋り
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四肢をて野をひた走る夜明け前 黒いほどにも青くありたい
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にゅるっうわっ苗植えもせず水田に踏んみ足踏み繰り返し夏
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僕たちの詠む歌は日々消費されあぶくのようにはじけてまざ
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死んでいる 僕の心が死んでいる 君の心も死んでいるのか
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今日はもう何をやってもダメだから DVDでも見て寝ていよう
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点が線へ線が面へとなるように芽生え続けた君への想い
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平成が終わってしまうと若い声移ろう話題の一つにすぎずに
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ふるさとの気配をスッと吸い込んだ 冬の匂いにマフラーを巻く
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吾輩は猫であるとは言わないが猫でないとも思えないので
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蔓延れるロマンティックラブイデオロギー恋愛至上主義よ滅びよ
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禁断の夜中のアイス 当社比で三割増の幸福感です
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目の前の「めんどくさい」から逃げること 事件前後で いつもうごめ
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鈍色に光る切っ先突き立てる ホールのケーキは一人にゃ多い
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路地裏に誰が置いたかワンカップ濡れたガラスがきらきら光る
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「ぼく実はニュージーランド出身です」寝物語ピロートークについてみる嘘
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何にでもなれないしなりたくないし愛してるとか聞きたくないし
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シューカツ中 面接本番五分前 独りきりだとしみじみ思う
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おやすみ。16歳の私たち一瞬の永遠をだきとめていた
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多数決があるなら他の決もほしい 少数決とか乱数決とか
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キィキィと鳴き声あげるヘンな鳥 吊革あたりに巣があるんだな
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九相図の女にきみの顔をコラージュしててねむれませんでした
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