君のペン君の小説君のお茶 僕の部屋には君だけいない
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忍びよる秋に誘惑されるまま橙色のストールを巻く
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さらさらと稲穂の揺れる稲刈りは黄玉トパーズ色の風畦をゆく
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右腕の二十七個の骨たちを励ましなだめ試験に挑む
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繊月せんげつやいばの先にぶら下がりそこから何が見えるというの
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「監視されている」と「見守られている」の重なるあたりに移り住む人
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あの人の唇がまだ眼の裏にあるから今日も眠れずにいる
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燃えるもの燃えて全てを忘れるのいつかの写真焚き火に焚べる
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朝焼けが来れば僕らは気がふれる破れた履歴書花束にして
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束の間の 幸せ追えば 付いてくる 空白の時 満たされぬまま
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永遠の 幸せ以外 幸せと 呼べる価値なし 悲しい遊び
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偽りの 幸せありて 幻を 食らいていつも 腹ペコになり
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愚かなる 罪から離れ 黙々と 我が道を行け 脇目もふらず
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失いて 気づくことあり 幸せは 謙虚になりて 溢れるように
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くたびれた 器官を騙し 叱咤して 生きてることを 確かめながら
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蝋燭の 炎の如く 消える前 ぱあっと光る 眩き命
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若き日に 全焼すれば 残りかす 燃え尽きもせず 残り火わずか
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老人を 追い出したれば 気持ちよく 知恵のないまま 滅びは来る
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善悪も 神の摂理に 逆らえず 時は流れて 滞り得ず
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お金がないので500ml、100円コーラを買って半分残して放置
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ギャルソンのチェックコートに憧れて貯金すること早二年半
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顔を出しひとり感じる初夏の風海は遠くも汐の匂いが
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思うがまま青い光を浴び続けふと空を見る夏のあけぼの
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氷水耳に寄せれば澄んだ音命に換える最期の踊り
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路線図にぽっかり浮かぶ満月をせわしくなぞりゆく山手線やまてせん
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シナモンとバターのかおり閉じ込めて架空のカフェで飲む苦いお茶
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かなり稀 多数派に我含めたり 誰しも「今日」が最期の日
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USBのフタを閉めない僕ですが人に優しいと評判です
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 眠っている毬栗いがぐりたち、そのひたいにキスする風(時季の音信おんしん
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 緑青ろくしょうのガラス破片に身をさらし栗畑ゆく夜の風かも
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