Utakata
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今だけの人魚のいない水族館赤オレンジ白丸
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心地いい紅茶の中に現れる数の羅列とUberおじさん
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血みたいと言われたんだと笑う君精一杯のいいじゃん
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バスの窓 曇りを拭う指先に走るささくれ見ないフリして
2
紫の煙を揺らし安堵する 肩身が狭いと知ってはいるが
1
言われてない「どいてください」聞きたくない 狭い道では早歩きする
1
途上国の負の側面だけ切り取って負の感情を産み出す組織
1
小松菜のお浸し噛みてシャキシャキと冬の葉ものの美味しいことよ
4
スポットライト バスの座席にふる雪がわたしだけの体温で溶ける
2
陽当たりの窓辺、引用の一行添えてしばらく冬の午後でした
1
さっき見た夢の続きが見たいから 積極的な3度寝をする
2
それはまあ、小説の一冊よりも小学生の一日の方が意味があるもの
1
牛乳と バニラと たまごと カラメルと 小鳥が鳴けば あなたと ウフ・オ・レ
3
青空に これから実る みかんの木 おひさまだいだい 未来は実る
4
いくつでもあると気づかず彷徨って歩くあの頃の最寄り改札
1
わからないあす陽はどこへ沈むのか朝日は私を照らしてくれるか
2
調子さえ 良ければそうね、八首ほど 悪ければ、とも 言えますけどね
1
届かないものに焦がれる気持ちには 慣れているから、平気、平気よ
1
君のため 淹れるのでなく 僕のため 僕のためだけに 淹れた紅茶
1
少しだけ 古い歌など廃棄して 少しだけ僕は 泣いていました
1
「始めよう」 言った瞬間、走り出せ。 できなきゃ君は、土のままだ。
1
僕の目を 切り裂いてったその日から 検索窓から「君」 が消えない
1
「雪が降る」あすの電車が気がかりで 昔みたいに楽しみたいのに
2
かわいいと言うあなたまでかわいいよ綻ぶ顔を見て微笑む僕
1
知らぬ間に夜が流れていく僕ら何になれるんだろう 教えて
2
眠剤に 負けるものかと 思っても 医学の力に 僕は沈む・・・
2
久方
(
一人いて
)
夜渡月尓
(
月を見ている
)
背子念
(
君思い
)
吾泣濡奴
(
嘆かわしいです
)
夜渡月尓
(
月は傾く
)
3
恋愛はサッパリですとあの頃に言えたらきっと懐(ふところ)が違う
1
帰宅してすぐにやるのは酒を呑む 今日のあれこれ忘れたいから
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室内の乾燥対策健気にもバスタオル干す一人の部屋
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