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予約など無いものと思え外来のベテラン患者が諭す長椅子
23
確認で生年月日を繰り返す「もうすぐですね」と優しきナース /もうすぐ誕生日
15
詰め込んで溢れてもなお蓋をして短歌に母の弁当を見る
6
嵐去り 余韻纏いて 吹く風は 涼やかで秋 連れてきたよう
9
人混みに思わず取りし老妻の 思いの外の柔らかき手
26
朝早く避難警報発令され いつも通りの通勤通学
11
雨降るとつい思い出すあの歌が三十四年も昔で驚く/「雨」
6
傘をさし井上陽水『傘がない』雨に唄えば足取りかるく
9
長靴を履いたおっさん呑みにゆく土砂降りというほどでなければ
9
溜めた愚痴吐き出し爽快も束の間で 言い過ぎ後悔すぐ自己嫌悪
19
大雨が 少し途切れた午前中 洗濯物出す セミも鳴き出す
21
信濃へと向かう列車にふらり乗り一人気ままに旅などしたい
12
はじまりはいつも雨だと言うならば今日も何処かで恋が始まる /雨の朝
14
君の飲む姿見てるとひらがなの響きが似合う『みるくこおひい』
4
ひさかたぶり りんごシャキッと 甘酸っぱく 恋の味とは こうもあろうか
12
ちま猫に「さみしくなったらおいで」と言ひ そのとおり来る なんとも愛らし
16
窓にいて羽虫を食べて育つ子を別人と知る驚きの夜
8
興味からヤモリの寿命検索す十五 年とはかなりな長寿
10
吹き返す天然の風心地よしエアコン使う日々に疲れて
19
朝起きて 布団抜け出し 外を見て 御飯食べたか 思い出せない
5
アノヒトになりたいんじゃない あんな風生きていきたい愛撒き散らかして
9
日本
(
にっぽん
)
の 国土を全部 丸洗い 天が決めたか 遅き台風
17
久しぶりに会う旧友会わない
時刻
(
とき
)
互いに顔のしわが刻まれる
9
蚊
(
か
)
虻
(
あぶ
)
蜂
(
はち
)
蚯蚓
(
みみず
)
毛虫
(
けむし
)
百足
(
むかで
)
蛇
(
へび
)
そして
蛭
(
ひる
)
! これらが平気でないと農業は無理
8
台風は 人の視界を 惑わすか 落とし物目に 付く朝の道
5
母親を施設に預けひと安心 ちょっと読めない台風進路で/(介護)
17
早朝の微妙な空気の表現は 「涼しい」ではなく「暑くない」かな?
15
デコピン
(
大谷選手のワンちゃん
)
の始球式は夢の絵よ汚れた世界に至福のいやし
11
のろのろの十号台風氣が揉める早く日本海に抜けて行け
(
)
8
ソックスをたった一足洗えれば あなたの今日はきっと百点
6
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