優しさって、気持ちに寄り添う事と思う、同じ高さと同じ深さで、同じ景色を見て感じて
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水底に沈めた君が何度も手招きするから夏は嫌いだ
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沈黙と眼鏡とひかる黒髪と すれ違うたび水色の匂い
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知りたくてその長い袖めくったら 怒られるかな、あすも猛暑日
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ポジティブに、気持ちアケアゲなる空の、青に向かって深く呼吸、今日の自分に充電完了
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きみの前 あわやトレモロの心臓 世間話を抜け出したくて
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獏が食べ残した夢の断片をパズルのように当てはめる朝
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居間にあるバリの土産でいただいたお面がずっと他人行儀だ
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長靴も靴下も履きなお刺され上は無事だがなぜ足なの蚊
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海底へ 差し込む日差しに 照らされて ぼくらの心が 暴かれてゆく
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ボディソープ せっけんの香り ホッとする 小ビール飲みたい 今夜は、まいっか
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今日もまた一日を寝て過ごす日々 梅雨だからこそ罪悪感なし
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七月に生まれた兄はカブトムシ親方ぶってて高値取り引き
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六月に生まれた母はカタツムリゆっくりなのにどんどん進む
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凍てついた寒の月夜を見届けて暦を剥がすソーレ七月
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ふっかふかもふもふしたの集まって部屋の角でみなねむってる
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終日を雨音聞きつつ過ごす日は独り居の姉如何におわすや
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シャレオツな店で洋菓子頼めども なにを食べてる?見当つかず
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夕暮れは 秋でなくとも 良きものと 雨上がりの空 見上げて思ふ
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1日に一首くらいは 風流の 真似事したき 四季折々に
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バルムンク 不意によぎった この単語 ぶり返したのか?厨二病よ
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千歲ちとせふり 穿うがてしいはや雫石しづくいし 母者人ははじやひとなむ瑞齒含みづはぐむまで
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浮雲うきぐもの 思ひつらむ烏羽玉むばたまの 夢にかみ切るかすかなりけり
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折節をりふしに 行手ゆくてふたぐ踏切の 思ひ分きたる分別を問ふ
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約束がこんなに怖くなったのはどう考えてもあなたのせいだ
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夏空の飛行機雲のようだった あんなに早く逝ってしまって
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中国人 ハメ外したいのは 分かるけど 「Here is Japan!」 ルールは守ろう🤝
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数ヶ月前に放ったあの歌が 今も傷つき続けているとは
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十八時 公園の隅の暗がりに消えたくなって立ち小便
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貴方のね その人柄は 素晴らしい 私はこのまま 進んで行くよ
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