背もたれが 壊れた座椅子 まっ平ら 寝られりゃ平気 猫はエコだね
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緊張でその場だけ出た口癖がその後自分の印象を決め
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求めてる返事は来ないと決めつけて 布団に潜りふて寝をきめこむ
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田舎から届きし人参濃く旨く 本物の味嫌われる味
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カーテンを そっと押しやり ねこ登場 ゴハンまだかな うろうろそわそわ
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ハイボールって美味しいの?と母が聞く わからぬ 私はビールかカクテル
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責任の重みがなくてなにごともまるで所在と思えずにいる
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若者の声のデシベル高くって なんだかこちらが赤面してる
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紅麹 腎臓死にそう この数値 浮腫み出る人 人も死にそう
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痛みだけ無視してしまうぼくだけに損があるならまるくなるから
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恋以外 マジになれない 思春期に 恥ずかしいほど ぼく男の子
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鉛筆が 倒れた方に 進んでます だから私は ここにいます
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今日からは一日五千歩課すはずが首腰背中が朝から痛い
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鼻だけが精密機械の龍王が舞う白昼夢 僕が神です
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野菜たち 日々すくすくと 元気だね 雑草の君 たちもすごいね
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恋歌など吐き気がするが載せてみた。イイネが結構付いて複雑。
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君が貼る あの丸文字の 「ありがとう」 欲しさに 今日も ノート貸すボク
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棘の道包んだ傷を慰めて絆創膏で夢を見させて
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終電を見送り過ごした駅の前 よかったこれで帰らずに済む
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三千の銃声天に轟きて武田騎馬隊長篠に散る
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「プロフ見て」「鬱から逆転」「会いたいな」ブロック作業の報酬はゼロ
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風を切る六文銭の急襲に命からがら逃げるド狸
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幼子の服を通してぬくもりが  胸に伝わる夕焼け小焼け
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紅赤べにあかの輪舞を縫って天翔る無碍むげの微笑のイルカの親子
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この雨の日に引っ越しとは気の毒な エレベーターに青いシートが
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えらばれたクッキーだけが缶にある 人間はそうでなくたっていい
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ひまわりの丘の下には平和をのぞむかつての少女の遺骨がねむる
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掛け違えたボタンのようだ 祝福を呪いに変えてしまった夜明け
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朝選ぶ管弦の曲いと高く虚空を満たす天(あま)の調べか
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「かみのけもぬいていいのー?」五歳児は初めて一人でトウモロコシ剥く
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